現在位置: HOME > ニュース&コラム > ビジネス・産業 > 文化・社会


ブルーマンついに千秋楽、日本に浸透した青の存在

ブルーマン
撮影・ファスニングジャーナル
ブルーマン
撮影・引地信彦(C)BMP 
 青塗りパフォーマンスユニット、ブルーマンによるパフォーマンスショウ「BLUE MAN GROUP IN TOKYO」が今年11月29日に千秋楽を迎えることが決まった。7月2日、都内で開催された東京公演のカーテンコールで電撃発表された。07年に始まった同公演は彼ら自身初となる専用劇場を設けての開催ともあって、世界中から注目されての船出だった。

 2年(現在1年7カ月)のロングランで、これまでに動員した観客数は33万人に達し、上演回数は500回を超えている。ショウ以外にも、NHK紅白歌合戦、プロ野球始球式、フィギュアスケートなど、日本を代表するビッグイベントに出演。彼らの人気ぶりはすっかり日本のお茶の間に浸透した。そんな彼らとも11月末をもって一先ずの別れを迎える。

 重大発表を行った7月2日の公演についてレポートする。

 7月2日、ブルーマンにとって特別な日を迎えた。梅雨空の下、迎えた東京公演。通常のプログラムではあったが、どこか違う雰囲気が会場を包み込んでいた。“光”と“音”そして“ダンスパフォーマンス”と“笑い”を融合させた彼らのパフォーマンスは、この日も多くの観客を沸かせた。

 ショウの終盤、カーテンコールを迎えるとステージ上から大きな看板が出現した。そこには書かれたのは「ブルーマングループ IN 東京 千秋楽決定 2009年11月29日まで」。バンドメンバーが手にしたシューターから紙吹雪が観客席に向けて発射されると、会場から大きな拍手が沸き行った。この日正午、六本木ヒルズ前で「千秋楽決定」と載った号外が配布されたが、その事実を知らない観客からは寂しさ交じりのため息が聞かれた。

 終演後には、ブルーマンとバンドメンバーがロビーに設置された金屏風前に集結。観客に例の号外が渡された。号外には金屏風前で千秋楽発表記者会見を行うブルーマンの写真が掲載されており、「一言も言葉を話さないブルーマンの会見」の記事が「千秋楽」という寂しさを打ち消し、笑いを誘った。
 
 それでも観客からは「ブルーマンには何度も足を運ぶほどの大ファン。終わってしまうのは寂しい」。「今日初めて観劇したが、ものすごく楽しかった。千秋楽までにまたぜひ観に来たい」等の声が聞かれた。

 全身を塗った青色の塗料は、彼ら自身だけではなく、日本の多くのファンの心に“感動”という形で塗られたに違いない。千秋楽まで残り約5カ月。この間、どれだけの人々が“青く”染められるか。彼らのパフォーマンスに期待したい。


関連記事

powered by weblio


前後の記事



記事バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
最新の産業ニュース
写真ニュース

最新の写真30件を表示する