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ICANNと米商務省の契約終了を支持、NROが提言

 【エベーネ(オーストリア)23日PRN=共同JBN】世界の4つの地域インターネットレジストリー(RIR;注)で形成されているナンバー・リソース・オーガニゼーション(NRO)は23日、ICANN(インターネット・コーポレーション・オブ・アサインド・ネームズ・アンド・ナンバーズ)と米商務省の間の協業契約終了を支持すると発表した。NROはまた将来の安定性を確保するため、ドメイン名システム(DNS)に関する提言を行う。

 DNSは現在ICANNと米商務省が2009年9月30日に期限の切れる契約の下で管理されている。NROはこの契約が期限切れとなった後、安定性、競争、下部組織からの意見による調整、代表性がICANNガバナンスの指導原則とであり続けると提言する。

 NROのアディエル・アクプロガン会長は「インターネットの発展が継続しているのはボトムアップの業界による自主規制の原則が確立しているためである。業界主導による多くの利害関係者のアプローチは政府ベースのプロセスより柔軟であり、その結果としてインターネットとそのユーザーの変化するニーズに迅速に適応できる」と説明した。

 同会長はさらに「現在までDNSの管理を導いてきた原則は将来もインターネットの成長と発展を可能にするだろうし、ICANNへの米国政府の関与はもはや必要ないと提言する」と語った。

 技術社会、支持団体、各国政府と司法当局間の業界全体にわたる協業は、オープンで透明性のあるポリシー開発手順とインターネット・ナンバー・リソースの管理を確実にする助けとなる。ICANNのフレームワークで実行されているこのアプローチはアクセス、多様性、開放性、セキュリティーを促進し、同時にコミュニティーを基盤とした不可欠なインターネット・リソースの管理を促進する。

 NROは米国政府に対して2009年9月30日に期限切れとなるICANNとの協業契約を終了させ、DNSの技術的調整と管理をどのように移行するかを決定する際にNROの提言を考慮するよう呼びかける。


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