オーチス・エレベータ、USGBCのゴールド認定取得
【ファーミントン(米コネティカット州)10日PRN=共同JBN】米国グリーンビルディング協会(USGBC)は10日、環境維持のリーダーシップでオーチス・エレベータ社を表彰した。オーチスはユナイテッド・テクノロジーズ社(NYSE:UTX)の1部門。
中国の天津経済技術開発区(TEDA)にあるオーチス・エレベータTEDAセンターオフィスビルは、「エネルギーと環境デザインのリーダーシップ」(LEED)でゴールド認定を達成した。LEEDは世界で最も環境に優しく、最もエネルギー効率の良い高性能ビルの設計、建設を評価するUSGBCのシステム。LEEDは貴重な資源を保護、確保するビルを設計、建設する市場リーダーのために創設された。
オーチスのディディエ・ミショーダニエル社長は「当社TEDA施設でLEEDゴールド認定を達成したことは、オーチスにとって大きな成果である。われわれの環境へのコミットメントがUSGBCに評価されたことを誇りに思う。オーチスTEDAセンターオフィスビルは環境に優しい業務への当社の献身を強め、顧客には革新的でエネルギー効率の良い広範なソリューションを提供する」と語った。
オーチスTEDAセンターオフィスビルに採用された先端的な省エネ技術は、設置点のエネルギー消費を少なくとも25%少なくする。このオフィスビルは大規模な断熱ルーフシステム、ヒートアイランド効果を弱める反射冷却ルーフ、高性能照明器具、放射加熱、質の良い室内環境を確保するCO2センサー付き需要抑制型換気システムの機能を備えている。LEEDゴールド認定を取得する初めてのユナイテッド・テクノロジーズ(UTC)施設であるこのビルは、ReGen(商標)ドライブ、ヒーティング、換気、空調機能付きのオーチス省エネGen2(登録商標)エレベーターシステム、UTCキャリアー事業部門のビル自動化システム、UTC火災・セキュリティー部門のセキュリティー・アクセス・システム機能を備えている。
オーチスTEDAセンターオフィスビルは水保全、グリーンビルディング教育、グリーンハウスキーピングの先駆的イニシアチブで「LEEDデザインイノベーション」の4クレジットすべてを獲得、また飲料水消費の節減と水効率の最大化で「LEED水効率」の5クレジットすべても獲得した。
米グリーンビルディング協会のリック・フェドリッチ社長兼最高経営責任者(CEO)兼初代会長は「USGBCの強さは常に建設業界リーダーの集合的な力だった。気候保護の特別な重要性とこの面での建設業界の中心的な役割を考慮すると、オーチスはオーチスTEDAセンターオフィスビルのLEED認定によりそのリーダーシップを実証した。」と語った。
オーチスは世界の製品と製造過程の全ライフサイクルを通じてエネルギー消費の削減にコミットしており、より環境に優しい未来への道を先導している。オーチスは環境に優しい全製品のオプションを提供し、顧客はオーチスで知られる安全性と信頼性が保証され、より長い製品寿命とより大きなエネルギー節約、環境への影響を少なくする付加的利益が得られる。これらのグリーンソリューションの中でもオーチスは従来のシステムと比べてエネルギー効率が50%も優れ、さらなる潤滑油の注入も必要としないためシステムが環境にとってよりクリーンな省エネ型Gen2エレベーターシステムを提供している。また、オーチスは非再生式ドライブと比較するとエネルギー消費が75%も少なく、エネルギー効率の良い最適の建設イニシアチブであるReGenドライブも提供する。
オーチス中国のアレン・グ社長は「われわれは中国と世界で持続可能なビル開発を推進するあらゆる種類の環境に優しいソリューションを顧客に提供できることを誇りに思う」と語った。
オーチス・エレベータはエレベーター、エスカレーター、動く歩道など人員移動製品の世界最大のメーカー、メンテナンス会社である。本社は米コネティカット州ファーミントンにある。従業員は6万4000人で、200以上の国・地域で製品、サービスを提供し、世界で160万基のエレベーター、エスカレーターのメンテナンスを行っている。米コネティカット州ハートフォードに本社を置くユナイテッド・テクノロジーズは多角化企業で、ハイテク製品・サービスを建築、航空宇宙業界に提供している。
オーチスに関する詳しい情報はウェブサイト(www.otis.com)を参照。
LEEDとUSGBCに関する追加情報はウェブサイト(www.usgbc.org)で閲覧可能。
前後の記事
記事バックナンバー
- [国際情報]オーチス・エレベータ、USGBCのゴールド認定取得 2009/06/11 木曜日