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タタ・コミュニケーションズ、新パフォーマンス管理サービス

 【ムンバイ(インド)2日PRN=共同JBN】新しい通信の世界の有力プロバイダーであるインドのタタ・コミュニケーションズ社は30日、アプリケーション・パフォーマンス・ビジビリティー(APV)・サービスを開始すると発表した。このサービスはネットワーク・ビジビリティー、アプリケーション・ビジビリティー、ボイスオーバーIP(VoIP)・ビジビリティーという3段階のサービス選択肢を持つ一連の統合終端間ネットワークおよびアプリケーション・パフォーマンス監視サービスである。

 アプリケーション・パフォーマンス・ビジビリティー・サービスによってITマネジャーは、すべてのネットワークサイト上で掘り下げたリアルタイムの時系列データを入手できる。このサービスはインフラストラクチャー(1-7層)全体の包括的な一覧性を提供するので、多くのユーザーが同時にデータを共有して、キャパシティー計画を立て、リポートを作成、パフォーマンス上の問題を解決して、平均復旧時間(MTTR)を短縮することができる。企業はローカルループ、ポート、サイト間接続回路、アプリケーション、サーバー・パフォーマンスを含むインフラストラクチャー全体の事象を監視することができる。企業はさらに、生産展開する前にビジネスクリティカルなネットワーク・アプリケーションのパフォーマンスをテストすることもできる。このサービスで提供される掘り下げたビジビリティー選択肢は、2008年に始まったアプリケーション・パフォーマンス・オプチマイゼーション(APO)・サービスとの結合が可能であり、WAN全体とアプリケーション・パフォーマンス管理ソリューションに対する最適化、データ圧縮、加速などの機能を提供する。

 タタ・コミュニケーションズは統合ネットワーク・アプリケーション監視サービスを提供するインドを拠点とする初のプロバイダーとなる。

 アプリケーション・パフォーマンス・ビジビリティー・サービスは、企業全体のアプリケーションとサービスの終端間パフォーマンスを監視する完ぺきなシステムである米フルーク・ネットワークス社の実証済みビジュアル・パフォーマンス・マネジャー・プラットフォームに基づく費用対効果のあるスケーラブルなアーキテクチャーが含まれる。リアルタイムの監視が始まると、このプラットフォームはネットワーク、サーバー、アプリケーション・データをバックエンド・データベースに保存し、最新のきめの細かさで企業パフォーマンスの全体的な一覧性を提供する。

 タタ・コミュニケーションズのジーニアス・ウォン上級副社長(グローバルIP・VPNサービス担当)は「グローバル企業はエンドユーザーに質の高いアプリケーションを提供するためそのITインフラストラクチャーに大きく依存するので、ネットワークとアプリケーション・パフォーマンスを効率的かつ終端間で一覧できる必要がある。そのような目的でアプリケーション・パフォーマンス・ビジビリティー・サービスは、中心ローケーションからの遠隔地の管理を含むネットワーク構成要素全体のパフォーマンスと管理の向上を促進するとともに、コストを削減し賢明なキャパシティー計画決定に対する詳細なリポート作成に役立つ。このようなことは世界的な経済危機にある現在は特に有意義となる」と語った。

 アバディーン・リサーチ社が公表した最近の調査文書「貧弱なアプリケーション・パフォーマンスは収入の損失につながる」によると、企業は統合ネットワーク・パフォーマンス監視ツールがないと深刻な結果に直面することが分かった。企業回答者の58%が、アプリケーションの貧弱なパフォーマンスが原因で従業員の満足度と収入の機会が落ちていると指摘している。同時に、約47%はアプリケーション・パフォーマンスの落ち込みが顧客の反応を減らし、ブランドの知名度を損ねことを示している。

 ウォン氏は「アプリケーション・パフォーマンス・ビジビリティー・サービスは、顧客にWANとオンラインでリアルタイムのアプリケーションの問題を解決する柔軟性を提供することによって、これらビジネス上の懸念を最小限に抑えるよう支援することができるともに、パフォーマンスの質の低下を招く可能性を除去するため積極的にアプリケーションを監視することができるようになる」と語った。

 米フルーク・ネットワークス・アジア太平洋のマイク・ゲングラー販売・マーケティングディレクターは「われわれはタタ・コミュニケーションズとの協業を喜び、誇りに思う。同社の広範なIT能力、優れたサービスの質、素晴らしい顧客基盤は、ネットワークとアプリケーション・パフォーマンスの向上で利益を得る企業に当社ソリューションを広げる優れた機会を生み出す」と語った。

 ▽タタ・コミュニケーションズについて
 タタ・コミュニケーションズは新しい通信の世界の有力なグローバルプロバイダーである。同社は台頭市場にリーダーシップの立場を持ち、世界とインド全土のネットワークにわたる先端的ソリューション能力とドメイン専門知識を生かして、多国籍企業やサービスプロバイダー、インドの顧客に管理された各種ソリューションを提供する。

 タタのグローバルネットワークは、最先端かつ最大規模の海底ケーブルネットワークの一つ、ティア1のIPネットワークが含まれ、200カ国以上の400地点のPoP(post office protocol)、100万平方 フィート余りのデータセンターとコロケーション施設と接続している。

 タタ・コミュニケーションズによる新興市場への到達度の幅と深さは、インド企業のデータ・サービスにおけるリーダーシップ、世界的な国際音声サービスにおけるリーダーシップ、南アフリカのネオテル(Neotel)、スリランカのタタ・コミュニケーションズ・ランカ、ネパールのユナイテッド・テレコム、中国政府の認可の対象となる中企ネットワーク通信技術社(CEC)など接続事業者への戦略的投資を含む。

 タタ・コミュニケーションズ・リミテッドはインドのボンベイ証券取引所(BSE)とナショナル証券取引所(NSE)に上場されており、そのADRはニューヨーク証券取引所(NYSE・TCL)で取引されている。

 詳しい情報はhttp://www.tatacommunications.comを参照。


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