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RF4CE仕様プラットフォーム、ジグビー・アライアンス発表

 【サンラモン(米カリフォルニア州)3日PRN=共同JBN】世界規模の企業団体として、エネルギー管理、商用、および一般消費者向けアプリケーション分野で無線ソリューションの策定を目指すジグビー・アライアンス(ZigBee Alliance)は3日、ジグビーRF4CE仕様を実装するプラットフォーム「ジグビー・ゴールデン・ユニット」(ZigBee Golden Unit)が利用可能になったと発表した。ジグビーRF4CEは、赤外線(IR)による遠隔制御を無線周波数(RF)で置き換え、それによってHDTV、ホームシアター機器、セットトップボックス、その他オーディオ機器などの家電機器を、リモコンの直接方向操作が不要な環境で操作できるようにし、より広範囲なカバーと長いバッテリー寿命を提供する。

 フリースケール・セミコンダクターとテキサス・インスツルメンツの両社は、新しいジグビーRF4CE仕様の実装を成功させ、ゴールデン・ユニットのステータスを実現するため、NTSコーポレーション、TRaCテレコムズ&ラジオ、TUVラインラントが実施した中立系のテストに合格した初の会員企業である。この画期的な成果によってOEM各社は、ジグビーRF4CE認証製品を製造して、機器とリモートコントロール間の先進的な相互接続通信を可能にし、さらにOEM各社の製品間でも相互接続ができるようになる。これにより、この他のプラットフォーム・サプライヤーも今後、ジグビーRF4CEプラットフォームの認証を求め、既に強固なジグビー供給チェーンがさらに拡大することになる。

 ロイヤルフィリップスエレクトロニクスのエディー・オディイク副社長(標準化担当)は「ジグビーRF4CE仕様の承認後、これほど早くゴールデン・ユニットを得たことは、アライアンス内で仕様の採用が成功したことを示している。この画期的な出来事によって、業界が待望しているHDTV、ホームシアター機器、セットトップボックス、その他のCE製品に対する革新的な遠隔制御が可能になる」と述べた。

 ジグビー・アライアンスは最高の品質を維持するために、全て新しい仕様にゴールデン・ユニットの採用が必要になる。このプロセスにより、すべてのプラットフォームが、将来のジグビーRF4CE製品の完全な相互接続性を確実に実現できる。ゴールデン・ユニットはまた、仕様のすべての技術的側面が実装できるだけでなく、多岐にわたる実装の個別の状況に対して、目的通りに機能することを実証している。

 ジグビー・アライアンスのボブ・ハイル議長は「私たちは、無線標準の提供を成功させるカギは、CE業界全体を進歩させるテクノロジーの創造にあると信じている。ジグビーRF4CEゴールデン・ユニットが利用可能になったことで、一般消費者が安全かつ低料金で展開できる革新的な製品と機能を家電メーカーに生み出してもらう標準的な無線プラットフォームを、ジグビー・アライアンスは提供する」と語った。

 ジグビーRF4CEは、2009年3月に発表されたRF遠隔制御のための標準規格仕様であり、現在のIRリモコンの直接方向操作では避けられない視覚障害物の影響を効果的に除去し、これまで以上に広い範囲で操作できる、より高速で信頼できる柔軟な機器を実現する。ジグビーRF4CE仕様は、ホームエンターテインメント機器、照明制御、セキュリティー監視、キーレスエントリーシステムを始め、その他多くの広範な製品向けに設計されている。

 ▽ジグビーRF4CE:より高い柔軟と優れた制御機能
 ジグビーRF4CE仕様は、免許不要で利用できる2・4GHz周波数帯のIEEE802・15・4のMAC/PHYジグビー方式無線技術をベースにしており、世界的な運用と低電力消費、即時応答を可能にする。この仕様はまた、無指向性で信頼性の高い双方向無線通信、他の2・4GHz帯無線技術との共存を強化する自動周波数移動(チャンネル・アジリティー機能)のほか、簡単なセットアップと調整機能も実現する。ジグビー・アライアンスは次の四半期中に、仕様や公開アプリケーションプロファイルに対する既存方針に沿ってテストプログラムを開発する。テストプログラムの完成後は、ジグビーRF4CE仕様に基づく公開アプリケーションプロファイルを使った製品が、認証を受けるため公認検査機関に提出される。

 ▽ジグビー:世界を制御する無線通信管理技術
 ジグビーはまったく異なる機器をつないで互いに協調させ、日々の生活を向上させるための世界的な無線通信言語である。ジグビー・アライアンスは非営利団体で、300社以上の会員企業がジグビー規格の無線技術を開発している。同アライアンスの目的は、ジグビーが世界の家電、エネルギー、家庭、商業、さらに産業用の代表的な無線ネットワーク、センサー、制御の標準規格として世界で採用されるよう推進活動を行うことである。詳しい情報はウェブサイト(http://www.ZigBee.org)を参照。


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