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英エコフィン、中国の発電・インフラファンドを設定

 【ロンドン2日PRN=共同JBN】エコフィン(Ecofin)は2日、2009年6月初めに「エコフィン・チャイナ・パワー&インフラストラクチャー・ファンド」を設定したと発表した。このファンドは同社のインフラと公益事業への投資に関するグローバルな専門的知識に基づき大中国圏で魅力的なリスク調整後の利益を生み出すことを目的としている。ファンドはマクロ経済学的基礎研究に基づくダイナミックなポートフォリオ構成を通じて中国市場よりも変動が少ない絶対的利益を追及する。

 中国政府は公共分野の輸送ネットワーク、再生可能エネルギー、事業用発電と電力販売資産などに焦点を絞った同国インフラの大規模な整備の真っただ中にある。中国インフラのビルドアウトとエネルギー消費ミックスの変化は、中国が今後10年間に世界最大の経済国家になることが確実なため、今後も最重要のグローバルな投資テーマのひとつだろう。短期的には大半がインフラとエネルギー分野に向けられる5860億ドルの景気刺激策は長期的成長を促進し、同時に下部セクターに触媒・分散効果を及ぼす。

 エコフィンのベルナール・ランビオット最高情報責任者(CIO)は「このファンドは現在の環境でインフラと電力の世界に存在する多くの具体的なチャンスから利益を上げることを目指す。長期的成長の機会、目に見えるキャッシュフロー、企業の含み資産はこの分野のリスク因子に有利に働き、一方で利益の分散は長期、短期の戦術的アセットアロケーションに好適な環境を提供する」と語った。

 ロングに傾斜したロング/ショート・ファンドの変動範囲は20-100%のネットロングで最大は150%グロス、財務レバレッジはない。ファンドは主として大型株への投資を行い、月間流動性は30日の償還通知による。

 ▽エコフィンについて
 エコフィンは世界の公益事業体とインフラ部門投資の有力専門企業で、ヘッジファンドやロングオンリーのファンド、マンデートで34億ドルを運用している。ファンドの一部はすでに中国に投資されている。エコフィンには25人の公益事業投資専門のグローバルチームがあり、そのうち4人は中国を専門にしている。同社は1992年に設立され、米証券取引委員会(SEC)に登録し、FSAの規制を受けている。ロンドン、ニューヨーク、香港、ジュネーブにオフィスがある。


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