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独シュナイダー製レンズ、NASAミッションで活躍

 【バートクロイツナッハ(ドイツ)26日PRN=共同JBN】STS-125と呼ばれ、ハッブル宇宙望遠鏡を修理する米航空宇宙局(NASA)の最終サービスミッションは今年5月11日に打ち上げられた。7人の宇宙飛行士は6台のジャイロスコープ、いくつかのバッテリー、望遠鏡を誘導するため用いられるセンサーを交換する。スペースシャトルアトランティスに搭載されているドイツのレンズメーカー、シュナイダー・クロイツナッハ製の3つのレンズは、シャトルと望遠鏡の間のランデブーとともに修理作業をモニターした。アトランティスは5月24日に無事基地に帰還した。

 シュナイダー・グループのヨーゼフ・シュタウプ最高経営責任者(CEO)は「シュナイダー・オプティックスUSAを通じて、NASAはスペースミッションに対する標準レンジから当社レンズを要求してきた。この特殊な任務には何らの改良も必要ではなかった。NASAによると、シュナイダー・レンズの品質と堅牢性はスペースミッションに決定的に重要な役割を果たした」と語った。

 NASAの専門家はこのミッションのために、小型のCマウント標準レンズのキセノプラン(Xenoplan)とシネゴン(Cinegon)を選んだ。3つのレンズはシャトルのペイロード搭載室に設置され、望遠鏡からシャトル・ドッキングの上から、開閉、離脱の高解像ビデオ画像を送信した。シュナイダー製レンズはどのような改良も必要とせず、特に発射時点など厳しい条件に適応することができた。

 スペースミッションに使われた3つの標準小型レンズは、通常はロボティクスやモータースポーツでの3D測定のために使用される。シュナイダー・クロイツナッハの工業用光学機器販売担当責任者であるトマス・シャイヒ氏は「当社の標準レンズの一つがこのような特殊任務に使われたことにわれわれは特に感動している。このことは当社製品がいかに堅牢で信頼できるかを示している」と語った。

 ハッブル宇宙望遠鏡に対する最終ミッションは、少なくとも2014年までその機能を維持することを可能にする。ミッションと望遠鏡の働きに関する写真と詳しい情報は、NASAのプロジェクト・ウェブサイト(http://www.nasa.gov/mission_pages/hubble)を参照。

 ▽シュナイダー・グループについて
 シュナイダー・グループは高性能の写真撮影用レンズ、映写機用レンズ、工業用光学機器、精密機器を開発、製造している。グループは1913年にバートクロイツナッハで創設されたヨス(ヨーゼフ)・シュナイダー・オプティッシェ・ベルケ社と、その子会社であるペンタコン(ドレスデン)、B+Wフィルターファブリク(ISCO、ゲッティンゲン)、プラクティカ(ロンドン)、シュナイダー-オプティクス(ニューヨーク、ロサンゼルス)、シュナイダー・バンド(ソウル)、シュナイダー・アジアパシフィック(香港)、シュナイダー・オプティカル・テクノロジーズ(深せん)で構成される。同社の主要ブランド名は「シュナイダー-クロイツナッハ」である。同社は世界で約650人を雇用し、ドイツの本社にはその内345人が働いている。グループは長年、高性能レンズの分野で世界市場リーダーである。


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