富士重工が新型レガシィ発売、月販3000台計画
スバル レガシィ B4(写真・富士重工) 富士重工業は、スバルの基幹車種であるレガシィシリーズをフルモデルチェンジし、20日に発売した。今回発売した5代目レガシィは、『グランドツーリングイノベーション』をコンセプトに、水平対向エンジンを中心とするシンメトリカルAWDなど独自の技術をベースに、初代より磨き続けてきた優れた走行性能や安全性などを進化させながら、さらに乗る人すべてが快適に過ごせる居住空間と優れた環境性能を実現した。そのため、パッケージをはじめ、新開発のCVT「リニアトロニック」や「クレードル構造マウント」の採用など、すべての性能、機能の向上を図っている。月の販売台数はレガシィシリーズ全体で3000台を計画。
【エンジン】
全車にインテリジェント/スポーツ/スポーツ・シャープの3つのモードを切り替えることで、走行状況に応じて走り味を選択できるSI-DRIVEを採用。
▽2.5リッター水平対向4気筒 SOHCエンジン
従来型の2.0リッターエンジンから排気量を500cc拡大し、低回転から発生するトルクによりスムーズでゆとりのある走行性能を実現。樹脂製インテークマニホールドの採用やピストン形状の最適化などにより、軽量化とフリクション低減を図った。伝達効率に優れるリニアトロニックとの組み合わせにより、走行性能と燃費性能を両立。
▽2.5リッター水平対向4気筒 DOHCターボエンジン
従来型の2.0リッターターボエンジンから排気量を500cc拡大し、最大トルクを2000rpmからフラットに持続させ、優れた走行性能と扱い易さを実現。ターボユニットをエンジン前方下部に配置する「直下置きターボ」を採用し、応答性の良い加速性により、優れた走行性能と実用燃費を実現。触媒などのエキゾーストシステムのレイアウトを最適化し、排出ガス浄化性能を高めている。
▽3.6リッター水平対向6気筒 DOHCエンジン
従来の3.0リッターエンジンから外寸を大きく変えることなく排気量を600cc拡大し、低回転から力強いスムーズなトルク特性による上質な走行性能と優れた環境性能を実現。また、レギュラーガソリン仕様とし経済性にも配慮している。
【トランスミッション】
▽リニアトロニック
バリエーター(主変速機機構)にチェーン式を採用。コンパクトな設計により、前席の足元スペースを確保するとともに、優れた伝達効率によって、特にオーバードライブ領域での燃費向上を図っている。チェーン式の利点を活かし、コンパクトでありながらプーリーの最小径と最大径の差を大きくすることで広いレシオカバレージを実現。優れた伝達効率と相まって、全速度域でのゆとり走行性能と燃費性能を実現。車速とエンジン回転上昇に一体感をもたせることで、一般的なCVTにある違和感を払拭し、ドライバーの意思に対しリニアな加速を実現。パドルシフトの操作により0.1秒以下の素早い変速を実現。6速マニュアルモードの採用によって、スポーティなドライビングを可能としている。
▽5AT
緻密な制御とスムーズな変速フィーリングを持つ5ATを採用。フリクションの低減と軽量化を図り、燃費性能を向上。ダウンシフトブリッピングコントロールの改良により、マニュアルモードの変速レスポンスを向上。また、スムーズなシフトダウンにより変速時のショックを軽減している。
▽6速マニュアルトランスミッション
軽量、コンパクトの新設計6速マニュアルトランスミッションを採用。専用のギヤ比により動力性能と燃費性能をともに向上。
【ボディ】
要所に超高張力鋼板を採用し、必要に応じた剛性確保と軽量化を両立させる合理的なボディ構造をつくり上げた。クレードル構造マウントの特長を活かし、フロントまわりを中心に軽量化を図るとともに、サスペンション取付け部の剛性を確保するなど、優れた操縦安定性を実現。
【環境性能】
全車、国土交通省「平成17年度排出ガス基準75%低減レベル」(SU-LEV)を達成。ゆとりのトルクを持つ2.5リッターSOHCエンジンとコンパクトで伝達効率に優れる「リニアトロニック」との組み合わせにより、優れた走行性能と燃費性能を実現。ターボエンジンは、「クレードル構造マウント」によるターボシステムの大幅変更により、出力性能と環境性能を両立。エンジン各部のフリクションロス低減、軽量化や重量増を抑制したボディ構造など、クルマ全体として効率化を図り環境性能を高めている。メーター内のECOゲージ、シフトアップインジケーター(6MT車)などにより、ドライバーに燃費の良い走りを促す。
前後の記事
記事バックナンバー
- [四輪・二輪]富士重工が新型レガシィ発売、月販3000台計画 2009/05/20 水曜日