スタトイルハイドロと共同探査、BPCがバハマ沖油田で
【パース(オーストラリア)18日PRN=共同JBN】エネルギー探査会社の英BPC(ロンドン証券取引所AIM市場:BPC)は18日、1986年以来初めてとなるバハマ海域での大規模石油探査プロジェクトを開始するため、ノルウェーのスタトイルハイドロ(OSE:STL、NYSE:STO)と新たな合弁事業を開始すると発表した。
昨年公表された適格者リポートは、BPCがバハマ南部にライセンスされている海域で認可されている18リードに500MMBOE(1MMBOE=石油100万バレル)の複数の油田があると記述している(出典は2008年8月、BPCのAIM上場リポートに含まれるモイーズ&カンパニーによる適格者リポート)。このリポートは合弁事業(JV)領域と隣接地域におけるBPCライセンス取得領域を評価したものである。
さらに北西キューバ海盆沖における米地質学的調査(2008年リポートDDS-69-M)は、70-140億バレル相当の(石油・ガス)未開発資源が埋蔵している可能性があると推測している。
スタトイルハイドロのエリック・フィンストロム副社長(探査担当)は「この合弁事業は、カリブ海北部にあるこの魅力的な探査地域における当社の立場を強化することになる」と語った。
▽スタトイルハイドロ(StatoilHydro)との共同契約について
スタトイルハイドロとのこの合弁事業契約(共同契約もしくはJV)を含むライセンスはバハマの南西沖でBPCに新たにライセンスされた領域であり、バハマ政府の正式認可待ちである。JV領域はBPCがバハマで保有する4つの全額出資ライセンス域に近接しており、スタトイルハイドロが隣接キューバ領海で保有する既存のライセンス域にも近い所にある。
JV契約はBPCおよびスタトイルハイドロへの業務割り当てに与えられる関連する新しいライセンス取得が条件付けられている。この認可申請は2009年末までに処理されると期待されている。
バハマにおける最後の積極的な探査は米テネコによって1987年に行われ、キューバ沖とともにそこでは同じ石油システムが現在の探査活動の焦点となっている。
BPCのアラン・バーンズ会長は「われわれはスタトイルハイドロのような立派な業界リーダーと提携することを喜んでいる。それはバハマ南部の開発見通しとスタトイルハイドロのような大企業が探査ポートフォリオに新たに重要な追加となったように地域コミットメントの証明である。今回の契約条件はBPCの資本基盤を強化し、JVのために短期の新たな資本注入の必要を無くす」と語った。
両社は探査と開発の全局面で環境の保護を約束している。
スタトイルハイドロはテクノロジーを基盤とする総合的な国際エネルギー会社で、主として石油・ガスの上流事業に注力している。ノルウェーに本社のあるスタトイルハイドロはニューヨーク証券取引所(NYSE)とノルウェーのオスロ証券取引所(OSE)の双方に上場している。
この発表に含まれる技術情報と見解はポール・クリベロ博士(マイアミ大学とコロラド・スクール・オブ・マインズ)によって監修された。同博士は石油探査産業に30年余りの経験を持ち、BPCの最高執行責任者(COO)である。同博士はそのような技術情報と見解をこのリリースに含めることに同意した。
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- [国際情報]スタトイルハイドロと共同探査、BPCがバハマ沖油田で 2009/05/19 火曜日