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GSKのニクイチン・ミニス、治療用ニコチン新製品に関心

 【ダブリン(アイルランド)29日PRN=共同JBN】アイルランドのダブリンで開かれたニコチン・たばこ研究学会(SRNT)によるシンポジウムに29日提出された新しい調査研究は、治療用ニコチン製品の新たな利用による最適化がより多くの禁煙の仕方を提供するとともに製品の効能を強化することができることを示した。同会議で禁煙に関する世界の指導者たちは、治療用ニコチンで確立済みの共通の利用法を超えて、喫煙者に個別に対応する新たな禁煙の選択肢を勧めるこれら革新的な治療アプローチを強調する臨床研究と実際の結果について話し合った(注1)。

 シンポジウムで話し合われた研究は、別のニコチン製品を組み合わせてたばこの喫煙量を減らしながら禁煙したり禁煙に成功した後の再発を防止するため、それに先立つ異なる方法で治療用ニコチンを用いる効能を分析した(注2)。追加的な別の研究は、禁煙する意志のない喫煙者の中で治療用ニコチンを使って評価したところ、喫煙量を徐々に減らすことによって禁煙していくアプローチがこのグループの喫煙者に有効な方法であり得ることが分かった(注3)。さらに、世界の異なる保健医療制度を代表する専門家集団は、臨床、規制、患者、制度などの観点から治療用ニコチンを斬新な方法で効果的に適用することに焦点を当てた。世界の指導者たちは臨床治療を向上させる機会を検討して、それぞれの国の潜在的障壁、共有できる成功例、最優良事例を話し合った。

 バーモント大学の精神医学教授でグラクソスミスクライン(GSK)・コンシューマー・ヘルスケア社の専門家コンサルタントであるジョン・ヒューズ医博は「喫煙者の禁煙を支援するため誰にでも適用されるアプローチは、もはや過去のものになっている。最近の研究は、治療用ニコチンをより広範な喫煙者人口に提供しうる方法を見いだした。これらの新しい用法は、治療用ニコチン投薬のこれまでの用法に応じないか関心を示さない喫煙者を助けることができる」と語った。

 さらに、SRNT会議に提出された調査は、禁煙する気持ちに基づく異なる喫煙者集団を分類した。この調査で分かったことは、多くの喫煙者集団が治療用ニコチンの最新製品である(グラクソスミスクライン社製)ニクイチン・ミニス(NiQuitin Minis、登録商標)に大きな関心を持った(注4)。禁煙する用意のある喫煙者がニクイチン・ミニスに関心を持っただけでなく、禁煙する気が薄い喫煙者で禁煙を中止したり、優柔不断だったり、禁煙する意義を疑問視する人たちすらニクイチン・ミニスへの関心が目立って高まったことが分かった。この小さく溶解しやすいニコチン・ローゼンジ(錠剤)は、本来のローゼンジが溶けるに必要な時間のほんの一部で溶けてしまう。

 同調査は、フランス人の全喫煙者の14%が禁煙することに多くの理由を挙げるかなり意志の弱い人が、今後3カ月で禁煙する用意があり禁煙のためこれまでも投薬を受けていた人たちであることを確認した。これら喫煙者は現在ある治療用ニコチン製品をほとんど受け入れ、特にニクイチン・ミニスに最も大きな関心を示した。調査はまた禁煙する用意のない大きな喫煙者集団を見つけているが、その中には禁煙したいが禁煙について反対する多くの理由を挙げて意義を疑問視する喫煙者(26%)が含まれる。優柔不断型の喫煙者(25%)は禁煙に関心を示したが特定の時間枠を約束しない。確信犯的喫煙者(18%)は、前に禁煙を試みたが禁煙を止めたしまった人たちである。これら3つのグループの大多数は、現在ある治療用ニコチン投薬法に関心がなかった。しかし、現在あるニコチンのパッチ、ガム、ローゼンジと比較して、3つのすべてのグループが、喫煙願望を素早く取り除くと効能記載されている小さく溶解しやすいローゼンジであるニクイチン・ミニスによる新しい形の治療用ニコチンに次第に大きな関心を示している(注4)。

 ピッツバーグ大学の研究者で精神医学・薬学部教授、グラクソスミスクラインのコンサルタントでもあるソール・シフマン博士は「ほとんどの喫煙者が禁煙に関心があると語っているが、ある年に禁煙を試みする人は少ないし、禁煙を試みた人の多くが支援を受けていない。治療用ニコチン製品は、たばこ依存症を急に断ち切ることに比べて喫煙者の禁煙のチャンスを倍増することが分かっている(注5)。最新の治療用ニコチンとして、ニクイチン・ミニス・ローゼンジは歓迎すべき新製品である」と語った。

 治療用ニコチン投薬はニクイチン・ローゼンジとパッチ(商品名はオーストラリアでニカベート、米国ではコミットとニコダームなど)を含み、喫煙中止中の禁断症状を和らげることに役立つ(注6)。4万人余りの参加者を巻き込んだ110以上の臨床試験の研究は、使用法を守って用いられる治療用ニコチン製品の安全と効能のプロファイルを証明した(注5)。治療用ニコチンは米国、英国、世界保健機関(WHO)のガイドラインで喫煙依存症に対する第1選択治療法として推奨されている(注6,7,8)。GSKの治療用ニコチンは今日まで、世界の600万人余りの禁煙を支援し、結果としてがんやその他喫煙関連の疾患のリスクに露出されるのを大きく減らしている(注9)。

 GKSの一連の治療用ニコチン製品は、世界の数千の小売店やドラッグストアで購入できる。これら製品は、禁断症状を和らげながら体内にニコチンを緩やかに制御されて取り込まれることによって、中毒サイクルを破るよう特に工夫されている。

 ▽シンポジウムについて
 「包囲を進めること:治療用ニコチンの効能を最適化する」と題するこのシンポジウムは、グラクソスミスクライン・コンシューマー・ヘルスケアの無制限の教育助成金によって支えられている。講演者は以下の通り。

 -効能を最適化する治療用ニコチンの利用(ピッツバーグ大学のソール・シフマン博士)
 -喫煙者の新たな人口集団に対する治療用ニコチンの適用(バーモント大学のジョン・ヒューズ博士)
 -臨床治療に最適化された治療用ニコチンの用法のパネルディスカッション(シドニー大学のレニー・ビトゥン博士、ニュージャージー州立医科・歯科大学公衆衛生大学部のジョナサン・フォウルズ博士、英国民医療制度のジャン・ホールディング氏、司会役のメリーランド州ベセスダにあるピニーアソシエーツ社のミッチ・ゼラー氏)

 ▽ニクイチン・ミニス・ローゼンジ調査について
 グラクソスミスクライン・コンシューマー・ヘルスケアが行った「禁煙する気のない喫煙者に訴える」と題する調査は、全国研究調査パネルによる18歳以上の1028人の成人喫煙者についてフランスで行った調査結果に基づいており、データはフランス住民(の動静を)を表すことに重点を置いている。喫煙の習慣や態度、ニコチン依存度、さらには禁煙の歴史と考え方に基づき、回答は喫煙者の下位集団を判別する潜在的クラス分け分析法を使って分類された。

 ▽グラクソスミスクライン・コンシューマー・ヘルスケアについて
 グラクソスミスクライン・コンシューマー・ヘルスケアは世界最大の処方せんなしで買える一般市販消費者健康管理製品会社の一つである。30以上の同社有名ブランドには有力禁煙製品の「ニコダーム(登録商標)CQ」、「コミット(登録商標)」、「ニクイチン」、「ニカベート」のほか「アクアフレッシュ(登録商標)」、「パナドル(登録商標)」、「ホーリックス(登録商標)」、「センソダイン(登録商標)」、「ルコザーデ(登録商標)」など多くの医薬品棚製品が含まれている。同社はすべての喫煙者が最善のサポートシステムを見つけ、たばこから解放される目標を達成するよう支援する革新的な製品の開発を続けている。

 ▽グラクソスミスクラインについて
 グラクソスミスクラインは世界をリードする研究重視の医薬品、消費者健康管理会社の一つである。同社は人々がより多くを成し、目標を達成し、より長生きできるようにすることによって、人間の生活の質を改善することにコミットしている。


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