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三菱重工、下関造船所に大型アルミ高速船用の新工場完成

 三菱重工業は25日、下関造船所の江浦工場(下関市彦島江の浦町)にアルミ高速船用の新たな加工・組立工場を完成させこの日、現地で竣工式を行った。生産設備を従来の中小型船対象から大型船にも対応可能な設備に切り換えるために建設されたことにより、400総トンクラス以上の大型アルミ高速船建造にも対応できる体制が整ったことで、アルミ高速船事業の一層の拡充をはかっていく考えだ。

 新工場は今年3月に着工、基礎工事を含め約8カ月かけて竣工したもので、併せて、隣接する工場にも大型船対応の新規設備を導入した。アルミ高速船の大型化傾向が顕著な市場動向に対応するのが狙いで、老朽設備の更新をはかるとともに、中小型船を主対象とした従来の生産設備を更新、大型のアルミ高速船の建造に適した設備とした。

 また、新工場を軸に、アルミ高速船工場全体のレイアウトを一新し、各工程間の物流を改善。NC(数値制御)切断機やクレーン設備を増強して、切断・加工・組立の各工程を効率化するとともに、生産能力を拡充した。

 今回の投資によって、アルミ高速船の工場面積はこれまでの約1・5倍に広がった。同社はアルミ高速船従事者の増強も計画中で今後、従業員100人規模の体制を構築していく考えだ。


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