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新日鐵、羽田空港D滑走路にチタン薄板1000トン採用へ

 新日本製鐵は先月下旬、羽田空港D滑走路(新設)の桟橋部に用いられるチタンカバープレート向けにチタン薄板を大量受注したと発表した。本工事の施工面積は57万平方メートル。使用されるチタン薄板は約1000トンで、建設分野における使用チタン量としては最大。

 このカバープレートは、チタン薄板と塗装鋼板の間に不燃ウレタン芯材を挟みこんだパネル状のもので、滑走路桟橋部の下面・側面に設置される。今回採用されたチタンはこのカバープレートの外面に適用される。

 今回の採用により、高い腐食環境の海上において、耐用年数100年を標榜する滑走路桟橋部の長期防食を実現するだけではなく、メンテナンス費用の大幅削減に繋がるとして期待される。

 今後は一般的な道路橋の予防保全、ライフサイクルコスト最小化策としての活用も期待できるとして、同社ではチタンの用途・分野開拓を実施し、需要拡大を進める。


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