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プリンテッド・エレクトロニクス展、ドイツで7―8日に開催

 【ドレスデン(ドイツ)6日PRN=共同JBN】ドイツは革新的技術の温床でありマイクロエレクトロニクスにとって最高の場所である。この事実は国際会議・展示会「プリンテッド・エレクトロニクス・ヨーロッパ2009」の開催地としてドレスデンが選ばれたことで確認されている。この都市周辺の地域はこの業界の約1200の企業が4万3500人余りの従業員を雇用している。次世代技術のプリンテッド・エレクトロニクスの開発にかかわる企業と研究機関は4月7、8の両日、今年の会議に参加するためにドレスデンに集結する。

 プリンテッド・エレクトロニクスは急速に成長している分野である。会議を主催する市場調査会社IDTechEXによると、有機物、無機物、複合材料を含むプリンテッド・エレクトロニクス市場は近い将来、飛躍的に拡大すると予想される。現在の市場規模は19億2000万米ドル。現在の経済環境から判断すると正確な推定は困難だが、一部の推定ではこの業界は今後10年間に30倍拡大する。景気低迷にもかかわらずこの業界は拡大を続けると予想される。

 プリンテッド・エレクトロニクスは従来の有機エレクトロニクスの範囲を越えて幅広い可能性を提供する3000億米ドルの新興市場である。プリンテッド・エレクトロニクスには薄膜トランジスタ回路(TFTC)、ディスプレー、コネクター、パワーセンサー、アクチュエーターが含まれる。これらの部品は無線ICタグ(RFID)、太陽光発電、医学的応用、スマートテキスタイル、フレキシブル有機発光ダイオード(LED)などの分野で幅広い用途がある。従って、この技術はさまざまな分野でイノベーションの基礎となる。

 ドイツは欧州の代表的エレクトロニクス市場と医療機器市場の本拠地であるが、一方で再生エネルギーのグローバルリーダーである。欧州最強の経済国家、グローバル輸出リーダー、特許申請件数で欧州チャンピオンのドイツは、プリンテッド・エレクトロニクスの分野にプラス効果をもたらす可能性のあるハイテクのパイオニアである。

 ドレスデンを含むいわゆる「シリコンサクソニー」のハイテク企業集団によって支えられるドイツはプリンテッド・エレクトロニクス技術の開発と実行面のリーダーである。ドレスデンにあるプラスチック・ロジックス社のフレキシブルディスプレー工場を含め、ドイツには最初の工場が出現している。プリンテッド・エレクトロニクスの必要不可欠な要素である工業生産、印刷処理、化学製品に関するドイツの専門的技量は、ドイツをこの分野における有力な投資先としている。

 「ジャーマニー・トレード・アンド・インヴェスト(ドイツ貿易・投資振興機関)」は投資家に幅広いサービスを提供している。この分野でプラスチック・ロジック社は全投資プロセスを通じてこれらのサービスを享受してきた。ジャーマニー・トレード・アンド・インヴェストはドレスデンでの2日間の会議で会場に情報提供のためのブース(No.33)を設置し、プリンテッド・エレクトロニクスの投資先としてドイツが有する利点を潜在的投資家に伝える。

 ジャーマニー・トレード・アンド・インヴェストはドイツ連邦政府の外国貿易と国内投資新興機関。この組織はドイツ市場への進出を図る外国企業に助言、サポートを行い、外国市場への参入を求めるドイツ企業を支援する。すべての問い合わせは極秘に処理される。ウェブサイトはhttp://www.gtai.com。


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