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中国DDMA消費者信頼感指数、2月は前月比9ポイント低下

 【上海(中国)9日PRN=共同JBN】中国のDDMA消費者信頼感指数(商標)は2月に前月比9ポイント低下した。中国人消費者は経済見通しと雇用保障の不確実性が増したため2月に消費をさらに削減した。中国の消費者市場は転換期に到達した。

 中国人消費者の45%は2月に消費を削減したが、この数字は1月と比較すると7%の増加だった。消費者の85%強は経済の先行きについて懸念しており、26%は自分自身の雇用確保について心配している。

 中国のDDMA消費者信頼感指数は25歳から45歳までの年齢の中国都市部の消費者9600人の代表的なサンプル調査に基づいている。この調査は5つの都市で毎月実施される。

 DDMAディレクターのサム・マリガン氏は「中国人消費者は2月も依然として非常に慎重だ。一方で政府の断固とした行動は消費者の気持ちを落ち着かせ、経済の長期的な見通しは改善した。消費者の52%はコスト削減を進めている会社で働き、27%は最近レイオフを実施した会社で働き、20%強は短縮時間で働いている。こうした直接の経験は消費者心理を損ない、不安を呼び起こし、消費者支出の減少につながる。もし消費者が確かな保証を得れば消費は回復し、もし経済不安が続けば消費者は一段と慎重になり消費支出は減少を続けるだろう」と語った。

 2月のこのサンプル調査で失業は最近9%増加した。消費者はこの先6カ月後の労働市場の見通しについては悲観的で地元都市部の景気情勢を非常に心配している。しかし、全国および地方経済の長期的見通しはかなり改善し、消費者の47%は12カ月後の経済は良くなると予想している。この数字は1月と比較すると12%の増加。

 消費者はソーシャルエンターテインメント(38%)、ブランド衣料(34%)、ブランド化粧品(26%)など生活必需品以外への支出は引き続き削減した。かなり高い割合の人々は住宅、乗用車、ノート型パソコン、携帯電話機、テレビ、家電白物製品の購入も買い控えるだろう。消費者の13%は日常の食料品への支出を減らしている。

【2009年2月の中国DDMA消費者信頼感指数】

   2月の指数   月間の増減
     91     -9

 経済に対する懸念から2月に支出を減らした消費者の割合 45%(前月比+7%)
 雇用保障に対する懸念から支出を減らした消費者の割合  26%(前月比+5%)
 最近の失業で支出を減らした消費者の割合        12%(前月比+9%)
 最近の会社のレイオフで支出を減らした消費者の割合   27%(前月比増減0%)


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