現在位置: HOME > ニュース&コラム > ビジネス・産業 > 国際情報


新抗腫瘍物質の臨床実験を認可、FDAがNMSに

 【ネルビアーノ(イタリア)10日PRN=共同JBN】ネルビアーノ・メディカル・サイエンスシズ(NMS)はこのほど、米食品医薬品局(FDA)から新しい抗腫瘍物質の最初の臨床実験を行う認可を受けた。この薬品はガン細胞の抑制されない増殖に責任のあるタンパク質Cdc7をブロックする。権威あるジャーナルのネーチャー・ケミカル・バイオロジー(http: //www.nature.com/nchembio/journal/v4/n6/full/nchembio.90.htm)に最近発表された臨床前データによると、実験動物モデルでCdc7阻害により腫瘍細胞死が引き起こされ、さまざまなタイプのがんの成長がブロックされた。

 FDAの認可によってがん患者に対する第1相臨床試験が可能になる。NMSのオンコロジー担当副社長であるフランセスコ・コロッタ医学博士は「FDAがCdc7阻害剤の臨床実験を認可したとのニュースはなによりもオンコロジー分野におけるイタリアの研究の質と革新性が認められたことになる。この新薬の発見はとりわけネルビアーノにあるNMS研究開発サイトの当社研究員の努力の結果によるものである。かれらの能力と情熱のおかげでわれわれがこの新しい抗腫瘍メカニズムの探求を世界で最初に行う」と説明した。

 ▽ネルビアーノ・メディカル・サイエンシズ(NMS)について
 ネルビアーノ・メディカル・サイエンシズはイタリア最大の薬剤研究開発会社で、欧州における最大の腫瘍を重視した統合的発見・開発企業の一つである。ネルビアーノにおける研究活動は1年間に平均2つの臨床候補分子を生み出している。NMSは事業の長期的持続性を確保するためバイオテクノロジー、製薬会社との戦略的提携を活用している。NMSはすでにファイザー、ブリストル・マイヤーズスクイブ、ジェネンテックなどの大手企業、バイオテック企業、学術機関と提携関係を結んでいる。


関連記事

powered by weblio


前後の記事



記事バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
最新の産業ニュース
写真ニュース

最新の写真30件を表示する