現在位置: HOME > ニュース&コラム > ビジネス・産業 > 国際情報


CB・ネットを買収、支払い処理ソフトのアクイティー社

 【ロンドン4日PRN=共同JBN】支払いルーティングデータ、AML(マネーロンダリング対策)スクリーニング・ソフトウエアとサービスで世界をリードするプロバイダーのアクイティー社は4日、世界の銀行界向け参照データ・プロバイダーでロンドンにあるCB・ネットの100%を買収したと発表した。即時発効するこの買収で世界最大の支払いデータ・プロバイダーの両社が統合される。世界の数千の金融機関、企業はすでに支払いのSTP(発注から決済までの一貫処理)率の向上をアクイティーとCB・ネットに頼っている。

 この買収によって150カ国で約1万5000に上るアクイティーの既存の顧客基盤は大幅に拡大し、世界最大で最も包括的な支払いデータ・プロバイダーが出現する。

 アクイティーのヒュー・M・ジョーンズ社長は「CB・ネットの欧州における強み、特に欧州支払協議会(EPC)、ユーロ銀行協会(EBA)との戦略的提携関係を声価の高いアクイティーの歴史、比類のない製品ポートフォリオと統合することで、両社の現在と将来の顧客に直ちに価値を提供できるだろう」と述べた。

 同社長はさらに「統合会社は世界の支払い業界で大きなプレゼンスを示し、世界の金融機関に付加的な価値、サービスを提供する。アクイティーは今や全世界の支払いデータの権威あるソースであり、業界標準を設定する」と語った。

 統合会社の市場をリードする支払い製品には、アクイティーの「グローバル・バンキング・リソース(商標)」「グローバル・ペイメント・ファイル(商標)」「IBANファイル」とCB・ネットの「バンクサーチプラス(商標)」、「ブロードキャストアラート」、「ブロードキャストサーチ」が含まれている。これらの製品はSWIFT/BIC、使用中、非使用中の各国清算コード、「標準清算指示(SSI)」、「SEPA信用振替制度順守参加者」、IBANルーティング情報を含む広い範囲の重要な支払いデータを提供する。

 CB・ネットのイアン・ダニング・マネジングディレクターは「2000年のCB・ネット設立以来、人気の高い参照データの『ゴールデンコピー』つまり1組織内のSTP支払いの全側面を管理する信頼できるデータセットを支払い業界に提供するために努力してきた。この統合で目標が現実になる。この統合が提供する新たな機会、市場とパートナーに提供する新たな能力に期待している」と述べた。

 ジョーンズ社長はさらに「アクイティーとCB・ネットは一つの企業として支払いデータの最高のシングルソース、より多くのソリューション、より大きな柔軟性を市場に提供する。力を合わせて世界の銀行、企業の支払い業務によりよく奉仕する一段と強力なソリューションの構築作業を直ちに開始する」と語っている。

 ▽アクイティー(Accuity)について
 アクイティーは企業が複数の業界で効率を最大化し、取引活動の法令順守を容易にすることができる世界的な支払いルーティングデータ、AMLスクリーニング・ソフトウエアとサービスのプロバイダーである。

 1911年からABAルーティング・ナンバーの公式登録代理店であるアクイティーは世界で最も権威のある包括的なデータベースを保持しており、正確さとデータ、製品、サービスの質で評価が高い。

 150年以上の間、同社の顧客は世界の約150カ国にわたっており、その中にはCレベルの経営者、マネージャー、技術専門家が含まれている。同社が提供するソリューション、サービスは多くのフォーマットにパッケージされて多様なニーズに応えている。

 ▽CB・ネット(CB.Net)について
 CB・ネットは世界の銀行界向け参照データ・ソリューションの提供を専門とするデータ・プロバイダーである。2000年6月に元銀行家とIT専門家のグループが設立した。ロンドンに本社を置くCB・ネットは法令順守の必要に応え、コスト節減を実現するための信頼できる参照データの重要性、国際的支払いの効率向上の重要性を認識している。同社の「支払い参照データ・サービス(PRDS)」の戦略的焦点は国際支払い業界向けの製品、ソリューションの開発である。CB・ネットはアクイティーの完全所有子会社である。


関連記事

powered by weblio


前後の記事



記事バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
最新の産業ニュース
写真ニュース

最新の写真30件を表示する