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NEXCO西日本と日産自動車、情報提供システム共同研究

 西日本高速道路(NEXCO西日本)と日産自動車は26日、既存の情報提供システムの強化・補完を図ることを目的として、IT(情報技術)等を活用した道路情報提供システムに関する共同研究を開始すると発表した。

 今回の共同研究では、カーナビゲーションシステムや携帯電話の普及と多機能化により、GPS、詳細地図機能を活用して逆走等による交通事故防止の為の注意喚起や、テレマティクス(通信情報技術)を活用し、事故・渋滞の原因となる長い下り坂上り坂での速度注意についての研究開発を行う。更に今後プローブ(渋滞情報)データの活用による走行支援の充実について研究を行っていく。

 西日本地域の高速道路を運営するNEXCO西日本では、高速道路100%の安全安心を目指した取り組みを行っているが、高齢化社会が進む中で自動車の逆走が顕在化してきていることを受け、2008年5月、逆走事故防止に向けた社内プロジェクトチームを立ち上げ、自動車メーカーなどとIT等を活用した共同研究の可能性を検討してきた。

 一方日産では、日産車がかかわる死亡重症事故を2015年度に1995年度比で半減するという目標を掲げ、SKY(スカイ)プロジェクトを通した、交差点出合頭事故の低減を目的とする道路インフラと協調した路車間通信システムの開発、歩行者が所持するGPS携帯電話とクルマとの通信によりドライバーへの歩行者存在情報提供システムの大規模実験実施、寒冷地のスリップ事故低減を目指すスリップ情報提供サービスの運用開始等、ITS(高度道路交通システム)を活用した幅広い事故低減の取り組みを行なっている。

 共同研究の内容は次の通り。

<GPS機能を活用した研究開発>
 GPS機能を活用し、カーナビゲーション内の新たなプログラムと詳細地図データの組み合わせにより、サービスエリアやインターチェンジ付近を逆走すると、音声と画像で、注意喚起を発する。

<テレマティクスを活用した共同研究>
 事故の多い長い下り坂での『速度超過注意』や渋滞の原因となるサグ(登坂開始)地点での『速度低下注意』をカーナビゲーション上に提供する。

<プローブデータの活用による走行支援>
 道路管制情報に対するプローブデータの活用法など、高速道路を走行する車両に対してより付加価値の情報の提供を検討していく。


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