グローバルバンキング責任者にモイニハン氏、バンカメが任命
【シャーロット(米ノースカロライナ州)23日PRN=共同JBN】米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)は23日、グローバル・バンキング・アンド・グローバル・ウエルス・アンド・インベストメント・マネジメントの社長にブライアン・モイニハン氏を任命したと発表した。
モイニハン氏は退社するジョン・セイン氏の後任になる。また、同社はトム・モンタグ氏が引き続きグローバル・マーケッツを経営し、バンク・オブ・アメリカ会長兼最高経営責任者(CEO)のケン・ルイス氏が直属の上司になると発表した。モンタグ氏は会社の戦略を策定する経営陣にも加わる。
モイニハン氏はこれまでバンク・オブ・アメリカの総合弁護士(GC)だった。同氏は会社が同氏の後任を探すまでそのポストにもとどまる。メリルリンチとの合併以前、モイニハン氏はバンク・オブ・アメリカのグローバル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンキングを管理しており、それ以前は同社のグローバル・ウエルス・アンド・インベストメント・マネジメントの社長だった。
バンク・オブ・アメリカのケン・ルイス会長兼CEOは「ブライアン・モイニハン氏は有能なマネジャーで、効果的に戦略を構想し実行できるマネジャーの1人だ。彼はわれわれが彼に実行するように依頼したすべてのことで抜きんでていた」と語った。ルイス氏は今回の経営トップの交代が決してグローバルバンキングやウエルス・マネジメント部門の大きな方向転換を示すものではないと強調した。
ルイス氏は「メリルリンチの中核を形成するそうした組織は、世界クラスの金融サービスプロバイダーとして引き続き顧客にサービスを提供する。われわれは合併以後のそれら組織の実績に満足している」と語った。
さらにルイス氏は「トム・モンタグ氏は当然昇進する。同氏はこれまでの過渡期に強力なリーダーシップを発揮した。われわれはグローバル・マーケッツが将来当社の大きな利益センターになると考えている」と語った。
モイニハン氏(49)は今後もルイス氏に業務報告を行い、同社経営陣の一員である。同氏はバンク・オブ・アメリカがフリートボストン・ファイナンシャルと合併した後、2004年にバンク・オブ・アメリカに入社した。同氏はフリートではフリートのインターネット戦略を統括した後、ブローカリッジ・アンド・ウエルス・マネジメント部門を率いた。それ以前、同氏は6年間にわたり同社の戦略開発を指揮してすべての合併・買収案件を監督した。同氏は1993年4月に副総合弁護士としてフリート・ファイナンシャル・グループに入社した。
モンタグ氏(52)はメリルリンチがバンク・オブ・アメリカと合併する以前の2008年に取締役副社長兼グローバルセールス・取引責任者としてメリルリンチに入社した。それ以前、同氏はゴールドマン・サックス・グループ社に在籍し国際証券ビジネスの共同責任者を務め、経営委員会と証券/FICC実行委員会のメンバーだった。同氏はゴールドマン・サックスにおける22年間の勤務で日本事業の共同社長、アジアFICC・エクイティーズの共同責任者、国際証券ビジネスの共同責任者を務めた。それ以前は同社のグローバル・デリバティブ・ビジネスを担当したこともある。
▽バンク・オブ・アメリカについて
バンク・オブ・アメリカは世界最大級の金融機関の一つで、あらゆる銀行業務、投資活動、資産運用、その他の金融・リスク管理商品とサービスで個人顧客や中小企業、大企業にサービスを提供している。同社は6100以上の小口金融を扱うオフィスと1万8700台以上のATM、2900万以上の人々が実際に利用する受賞歴のあるオンライン銀行業務を通じて、5900万以上の消費者および中小企業と取引関係を維持し、米国で比類のない利便性を提供している。バンク・オブ・アメリカは2009年1月1日にメリルリンチを買収したことで、世界をリードする資産運用企業の仲間入りを果たし、広範な資産クラスにわたって企業金融と投資銀行業務・取引のグローバルリーダーとなって、世界の企業、政府、機関、個人を対象とするサービスを提供している。バンク・オブ・アメリカは革新的で使い勝手の良い一連のオンライン商品とサービスを通じて400万以上の中小企業オーナーに対して業界をリードするサポートを提供している。同社は40カ国余りの顧客にサービスを提供している。バンク・オブ・アメリカ・コーポレーションの株式はダウ・ジョーンズ工業株平均の構成銘柄であり、ニューヨーク証券取引所に上場されている。
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- [国際情報]グローバルバンキング責任者にモイニハン氏、バンカメが任命 2009/01/25 日曜日