エアバス、仏トゥールーズにA350XWB最終組立工場を建設
エアバスは、仏トゥールーズでA350XWBの最終組立工場の建設が着工した。A350XWBは効率性の優れた最新の広胴型航空機で、2013年に就航の予定。
この最終組立工場は7万4000平方メートルの広さで、A350XWBの胴体と主翼の組立などが行われる。航空機システムのテストや客室装備の取り付けには隣接するA330/A340の施設を利用する。工場の建設費は1億4000万ユーロ。最大稼動時には1000人以上の従業員が作業する。同工場は最も環境効率の高い施設となる。
この新工場の建設では、旧建物のコンクリートや土台をリサイクルし再利用する。エネルギー管理システムによってエネルギーを効果的に利用することが可能で、屋根に太陽光発電パネルを取り付けて工場に必要な電力の大部分をまかなう。作業の効率を上げるため、作業工程に新方式を取り入れ作業チームが平行して作業することによって、最終組立の最初の工程から最終的な引き渡しまでの時間を30%短縮することができる。
A350XWBは、効率性の高い中型の長距離ワイドボディ機。最大で1万5400キロの航続距離を持り、3機種で構成される。A350-800は3クラスの客席仕様で270座席を装備。A350-900も同じく3クラスで314座席装備。A350-1000は350座席を装備する。
胴体幅が同クラスの航空機の中で最も広く1座席あたりの運航コストを削減している。ロールス・ロイス社製トレントXWBエンジンを2基搭載。A350XWBは生産着手からわずか2年で合計受注数が29社から478機となった。
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- [航空・宇宙]エアバス、仏トゥールーズにA350XWB最終組立工場を建設 2009/01/25 日曜日