経済危機はチャンス、ビジネスコンサルタントが新著で
【フランクフルト１６日ＰＲＮ＝共同ＪＢＮ】ジョン・ウイリー＆サンズが１月１６日に発売したばかりの国際ビジネスコンサルタント、アンドリアス・ブーフホルツ、ボルフラム・ボルデマン、ネッド・ウィリー３氏の新刊書「ジ・インポッシブル・アドバンテージ―ルールを変えて競争ゲームに勝つ」の主題は危機から利益を得る方法である。
著者たちは「不確実あるいは危機的な市場の状況はそれまでのゲームのルールを根絶し、支配的な力関係を変える最良の機会を提供する」と主張する。混乱期の市場環境にあって顧客は劇的な方法で彼らの態度、価値観、好みを「急変させる」傾向があり、安定した良き時代には考えられなかった方法で既に確立した購買、行動パターンを放棄する。このことはそれまで「あり得なかった競争上の優位性」を獲得するのにすぐに取り組む市場参加者にはまれな機会になる。
例えば、米国の現在のメガＳＵＶ（スポーツ用多目的車）危機に際し、トヨタやホンダなど日本メーカーはこの分野の崩壊を利用して米メーカーのヘゲモニーをひっくり返し、新しいクロスオーバー世代として洗練、称賛された自分たちのもっと経済的で「人気のある」ＳＵＶを「あり得なかった」高みにまで一気に押し上げた。著者たちは「危機は絶望的な敗者を永続的な勝者に変えることがある」と述べている。現在は企業幹部や起業家が最初からやり直し、自分たちの事業の「あり得なかった競争上の優位性」を生み出す方法を決めるのに理想的な時期であろう。
著者たちは危機の時期あるいは景気後退期に際して市場リーダーを追い出し画期的な競争力を実現するためにどの企業も採用できる４つの「ゲームを変える」戦略を識別している。中小企業でさえも市場を支配し、全く新しいルールでゲームを行うようにより大きな競争相手に強いることができる。
危機の時代の「ゲームを変える」これらの戦略の新しい注目すべき側面は、市場を支配し、長年の市場リーダーを追放し、それまでの力関係を変えるために企業は目を見張るような製品イノベーション、巨額の予算、あるいは多国籍企業の力を必ずしも必要としないということである。
著者のブーフホルツ、ボルデマン、ウィリーの３氏はプロクター＆ギャンブル社でマーケティング促進法を身につけた。現在、ブーフホルツ氏とボルデマン氏は国際ビジネスコンサルタントとして多くの国際的「優良」企業にサービスを提供している。ウィリー氏は世界最大級のメディア企業アクセル・スプリンガーの１部門のマネジングディレクターを務めている。
前後の記事
記事バックナンバー
- ［国際情報］経済危機はチャンス、ビジネスコンサルタントが新著で 2009/01/19 月曜日
