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絶滅危惧種密輸取り締まりを強化、ドバイ税関当局が発表

 【ドバイ14日PRN=共同JBN】ドバイ税関の企業担当ディレクターであるアブドル・ラーマン・アルサレー氏は14日、昨年移動が禁止されている希少動物を同国へ密輸しようとする一連の試みを取り締まったことを明らかにした。

 これは2009年1月14日、ドバイ税関本部ビルで行われた記者会見で明らかにされた。ドバイ税関の政策・規制担当エクゼクティブ・ディレクターであるヨシフ・アルサハウィ氏、モハメド・アルマリ同貨物業務担当エクゼクティブ・ディレクターがメディア代表、アラブおよび国際的通信社記者の出席したこの会見に同席した。

 アルサレー氏は絶滅危惧種のライオン、密輸象牙、はく製のワニ、希少鳥類、シカ、タカ、はく製のキツネなどの希少動物製品がドバイへ持ち込まれたり再輸出されようとしたのを摘発したと発表した。これらの多くは「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)」で国際的に禁止されており、絶滅危惧種の取引は国際法で禁止されている。

 同氏は「ドバイ税関は国際法・条約を順守しており、湾岸協力会議諸国の基本的関税法は絶滅危惧種のはく製を含む禁止された製品を持ち込もうとする試みをすべて取り締まりの対象としている」と語った。

 アルサレー氏はまたアラブ首長国連邦(UAE)がCITESに加盟している点を指摘している。CITESは1990年人類の自然遺産を保護する目的で動植物の絶滅危惧種の取引を管理している。

 またヨシフ・アルサハウィ局長は「UAEとしてCITESを順守しており、世界の動植物財産全体を維持することの重要性を理解している。UAEとしては特に絶滅危惧種の動植物を規制し国際的取引を管理するため連邦法2002条11項を公布している。また特にUAEに存在する動植物で国際的取引に人気のある最も重要な動植物の種に関するガイドも発行している」と述べた。

 モハメド・アルマリ氏は「ドバイ税関は絶滅危惧動物を含む禁止・制限製品の密輸を摘発するのに特に傾注していることを表明している。このため税関職員に対する勉強会が行われている。ドバイ税関はこれらの禁止製品がドバイに持ち込まれるのを防ぐため世界最新の技術と装置を使用しており、禁止・制限物品の密輸防止のため適切な計画と関連した制限と管理がそれぞれのすべての通関センターに行き渡るような手順を開発している」と指摘した。

 世界関税機関(WCO)は2009年1月15日を絶滅危惧動植物の密輸防止努力と取り締まり強化の日に指定している。ドバイ税関は「税関と環境-自然遺産の保護」をテーマにする2009年1月26日の「国際税関デー」で発表する効果的イニシアチブを促進することでこのキャンペーンに参加する。


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