ブレイディ社がコムソフトを買収、成長の足がかりに
【ロンドン12日PRN=共同JBN】金属・商品セクターでのトレーディング、リスク管理、裁定ソリューションで世界的大手サプライヤーであるブレイディ社(Brady plc:BRY.L.)はこのほど、非上場企業のコモディティーズ・ソフトウエア(UK)社(コムソフト)を買収した。
ブレイディ社はきわめて集中的で特殊な商品の世界にあって金属トレーディング・ソリューションのリーダーである。コムソフトは原材料ソリューションの大手サプライヤーである。今回の買収によってブレイディ社は精錬、非精錬金属のためにもっとも高機能のトレーディングとリスク管理ソリューションのプロバイダーという特別の位置につくことになる。ブレイディ社とコムソフトはすでに有力なクライアントを共有している。
極めて変動の激しい金属価格にはトレーディングとリスク管理で統合したソリューションが必要である。この2社の提供するものは相互補完関係にあり、契約掌握、インボイス発行、QPスケジュール、時価、試金、ヘッジ、資金調達、信用リスクを含む原材料の単一のソリューションを提供する。ブレイディ社は現環境下であらかじめ必要な透明で対応したプラットフォームを提供する。
コムソフトは1994年に創立され、英国、アイルランド、米国、スイス、トルコに大きな顧客ベースを有している。同社の幹部は原材料ビジネスに25年以上の専門知識を持ち、完全な知的財産権を所有している。ブレイディ社は成長促進のため投資を計画しており人員削減やコストカットは計画されていない。
ブレイディ社のギャビン・レベル最高経営責任者(CEO)は以下のように論評している。「ことしのブレイディ社にとってすばらしいスタートである。金属・商品産業に対してリスク管理と裁定ソリューションのもっとも信頼できるグローバルなプロバイダーになると言う当社の戦略にとって今回の買収は大きな里程標である。当社の顧客は精錬・非精錬金属に関するもっとも先進的な当社の製品を持つことになる。コムソフトとその顧客はブレイディ社のグローバルな販売範囲、世界的サポート、開発資源から恩恵を受ける。この買収は当社に成長の機会を提供し、1株利益が強化されると予測している。ブレイディ社は現金があり、正当な価格で正当な買収に積極的である」。
コムソフトのマネジングディレクターであるイアン・キングドン氏は「この市場でのリーダーとしてブレイディ社をパートナーにするのは自然である。今回の買収で市場に優れた製品セットを提供しコムソフトとブレイディ社の顧客が恩恵を得る。ブレイディ社と協力して当社の製品を開発し成長させたいと思っている」と語った。
▽ブレイディ社(Brady plc)について
ブレイディ社は世界の商品市場にトレーディングとリスク管理ソフトウエアを提供する世界大手プロバイダーである。単一のプラットフォームは精錬・非精錬金属のため金融取引、現物取引の掌握からリスク管理、現物操作、バックオフィス金融・財務裁定まで商品取引の全サイクルをサポートする完全で、包括的統合ソリューションを結合している。ブレイディ社は商品市場で20年以上の専門知識を有し世界に800以上のユーザーがいる。最大の金融機関、鉱業会社のいくつかとロンドン金属取引所(LME)の多くのクリアリング・メンバーは彼らの世界的事業で重要な取引のためブレイディ社のソフトウエア・ソリューションを頼りにしている。http://www.bradyplc.com
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- [国際情報]ブレイディ社がコムソフトを買収、成長の足がかりに 2009/01/13 火曜日