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東芝、ベトナムに産業用モーター生産拠点設立

 東芝は24日、ベトナム・ドンナイ省に100馬力以下の産業用高効率モーターと、関連部品の製造・販売を行う新拠点、東芝産業機器アジア社を設立した。世界的な高効率モーターの需要拡大に対応するためで、2009年4月にドンナイ省内のアマタ工業団地(ホーチミン市近郊)で新工場建設に着工。2010年9月の生産開始を目指す。

 高効率モーターはエネルギー損失を大幅に低減し低騒音であることが特長。二酸化炭素(CO2)排出量低減に向けた消費電力抑制の流れや、米国をはじめ各国で2010年以降に義務化される予定の、所定基準以上の高効率モーターの製造・販売により、更なる需要拡大が見込める。

 新会社は敷地面積は約8万平方メートルで、工場建設と製造設備に関わる投資総額は今後5年間で約7700万ドル(約70億円)を計画。2015年度に完成品と部品併せて製品ベースで年間約120万台の高効率モーターを生産する予定で、生産開始当初は北米市場向けを中心に、その後中国、東南アジア、日本、欧州などへも輸出を拡大。2015年度には売上高180億円を目指す。

 東芝は、既存製造拠点である東芝産業機器製造(三重県三重郡朝日町)、中国の東芝大連社、アメリカの東芝インターナショナル米国社の3拠点とあわせ、全世界に供給できる生産体制を確立する計画で、2015年度のグループ全体の売上高は700億円を目標とし、世界シェアトップ3を目指す。


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