住友金属、米クランクシャフト機械加工メーカー買収完了
SMI Crankshaft LLC(写真・住友金属) 住友金属工業と住友商事は、昨年8月に米クランクシャフト機械加工メーカーであるノートンとの間で買収について基本合意していたがこのほど買収が完了し、新会社SMI Crankshaft LLCとして営業が始まった。住友金属は新会社の設立により、母材製造から鍛造、機械加工まで、クランクシャフトの一貫製造体制を確立させた。
住友金属は、自動車用クランクシャフトの分野で、世界シェア約8%(同社推定)とトップクラス、北米市場は住友商事との合弁会社であるInternational Crankshaftによる現地生産と、住友金属の製鋼所(大阪市)からの輸出で対応している。
これまでクランクシャフトの機械加工工程(旋削、研磨、熱処理)は、自動車メーカーやエンジンメーカーで行うケースが大半だったが、近年、北米では設備投資の抑制やコスト削減のため、外製化がトレンドになりつつあるという。
住友金属は今回の買収で、最終製造工程である機械加工に初めて進出し、母材製造から鍛造、機械加工までの一貫製造体制を確立させた。
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- [-]住友金属、米クランクシャフト機械加工メーカー買収完了 2008/11/15 土曜日