川崎重工、NY市交通局向け地下鉄電車約270億円を追加受注
地下鉄電車「R160」(写真・川崎重工) 川崎重工は、米ニューヨーク市交通局から地下鉄電車(R160)140両を追加受注した。受注金額は約2億7500万ドル(約270億円)。納期は2010年3月の予定している。
今回の受注は、2002年10月に仏アルストムと共同で受注したベース契約660両(うち同社は260両)に付随するオプション契約(オプション2)382両(うち同社は140両)が行使されるもの。すでに2007年7月、オプション1として260両を追加受注しており、同社のR160受注総数は660両となる。
同プロジェクトにおいて同社は、R160の車両設計および660両の車両製作を担当する。また、台車については、アルストム社製車両を含む、全てのR160車両(1662両)に同社製の台車が採用されている。
R160地下鉄電車は、ステンレス車体に信頼性の高い制御装置や空調装置、ドア開閉装置、放送装置などを備え、安全性や快適性に配慮した車両。車両構体製作をリンカーン工場(米ネブラスカ州)で、機器取付けと最終組立て、試験をヨンカース工場(米ニューヨーク州)でそれぞれ行い、順次NYCTに納入する。現在400両以上の同社製車両が営業運転に投入され、車両の信頼性を示す無故障での連続走行距離が契約要求の3倍以上の実績を達成するなど、客先や利用客より高い評価を得ているという。
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- [鉄道・車輌]川崎重工、NY市交通局向け地下鉄電車約270億円を追加受注 2008/11/15 土曜日