映画「信用制度の危機」ロンドンで各紙が絶賛=スペクトラム
【ロンドン22日PRN=共同JBN】金融危機をテーマにした4部作の劇映画「信用制度の危機」(脚本、監督はアーティストのメラニー・ギリガン)がロンドンで封切りされ、批評家から絶賛されている。
ある大手投資銀行が従業員のブレーンストーミングの会議を開催し、金融危機に対処する戦略の開発を求める。ロールプレーイングで会議を進めるうちに次第に奇妙なシナリオになり、危機と金融の世界を超えたその影響が持つより深い意味について自分たち自身が当惑するような結論に至ることに気づく。
危機が現在のような規模に広がる前にメラニー・ギリガンは危機の内的論理について架空の調査を行った。いまでは評論家たちがこの映画の先見性に驚愕している。メラニー・ギリガンは「4年前、債務に支えられたバブルがいかに持続不可能かを見た。暴落が及ぼす衝撃-金融界のひとびとに対してだけでなくほかのひとびとに対しても-について考え始めた。だれがその勘定を払うために残るのか。その時点で自分のバンドのペチ・マルで『信用制度の危機』という曲を作った。この曲をサウンドトラックにして同じタイトルの映画を1年前に作り始めた」と説明している。
インディペンデント紙は「信用制度の危機」を「新たな地平を開くオンライン映画」と呼んでいる。オブサーバー紙は「この映画のタイミングは超自然的だ」と述べ、テレグラフ・co・ukは「エコノミストやバンカーが危機を理解し、他の人に説明しようともがいているのに、ギリガンの反応はより深い問題を見つめている」と書いた。ガーディアン紙はこの曲を「金融危機についての初めてのポップソング…金融の黙示録的崩壊の予言であり、美しくもの悲しいメロディー」と表現している。
映画「金融制度の危機」はロンドンで撮影され、アートエンゼル・インタラクションが委託プロデュースした。
4話すべてを見るにはhttp://www.crisisinthecreditsystem.org.ukへ。
ペチ・マル、(別名)ベン・シーモア、メラニー・ギリガンが歌う「金融制度の危機」の曲は80年代のシンセサイザー・ポップと2000年代のエレクトロニカを融合して資本主義の最新の暴落に対する忘れがたいアンセムをつくり出している。
ウェブサイトはhttp://www.myspace.com/petitmalpetitmal。シングルはディフィカルト・ファン・レコーズから出ている。
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