現在位置: HOME > ニュース&コラム > ビジネス・産業 > 電力・発電


ガロック油田の生産開始、ニド・ペトロリアム社が発表

 【メルボルン(オーストラリア)13日AAPメディアネット・インターナショナル=共同JBN】オーストラリアのニド・ペトロリアム社(Nido Petroleum Ltd.)は13日、フィリピン・パラワン島沖のガロック油田が石油生産を開始したと発表した。石油生産は今年10月9日に始まった。石油は現在、浮遊式生産貯蔵出荷設備(FPSO)船「ルビコン・イントレピッド」まで流れている。

 ニドのマネジングディレクター代理ジョアンヌ・ウィリアムズ氏は「ニドは2004年以来、この日のために忍耐強い作業を進めてきており、本日ガロック油田の石油生産開始を発表できることを非常に誇りに思う。開発計画の実行過程で多くの難しい問題を克服し、このプロジェクトを結実させるために当社の合弁事業パートナーとフィリピン・エネルギー省が示した献身と協力を祝福したい」と語った。

 ガロック油田からFPSO船までの石油生産は今年10月9日午前10時45分(現地時間)に開始された。原油は午前11時20分にこの船の貯蔵タンクまで流れ込んだ。ガロック油田は間もなく計画通りの生産に入り、流量は今後数日間で徐々に引き上げられる。この後、各油井の生産性を完全に見極めるための広範な油井テスト計画が実施される。この試運転とテスト期間は終了まで2-4週間を要するとみられ、その間に油井の安定した最適の流量が決定される。今後数カ月間、ニドと合弁事業パートナーは生産データを収集し、開発第2段階の将来性を決定するための確認ボーリングの詳細な分析結果と照らし合わせる。

 これまでの開発結果をよく考えた上で、ウィリアムズ氏はさらに「われわれは開発実行過程で何度か期待外れで失望させられるような遅れを経験したが、合弁事業体が下した『最終投資決定(FDI)』からわずか23カ月しか経っていない。私自身の経験からすると、2年足らずで石油開発区域がFIDから生産までたどり着けば大きな成功であり、パラワンのようなオフショアの遠隔区域の場合は特にそうである」と語った。

 ニドのジャコ・ド・ディオス最高経営責任者(CEO)は「ガロック油田の発見から約27年が経過し、ニドの新経営陣は2004年にこの油田には追及すべき大きなチャンスがあると考えた。ニド、オペレーター、ガロック・プロダクション社、当社の合弁事業パートナーの粘り強さにより、今やガロックは生産油田になった」と語った。

 同CEOは「最初の石油生産は1992年以来フィリピンで続いた初めての油田開発プロジェクトの完了を示している。ガロック油田はフィリピン固有の石油生産を倍以上に増やすため同国に大きな影響を及ぼすだろう。これはニドとフィリピンにとって非常に喜ばしいことだ!」と語った。

 また同CEOは「言うまでもなく、合弁事業体の活動はアンジェロ・レイエス長官のリーダーシップの下でフィリピン・エネルギー省の人々が示した献身と努力によって補完された。長官とそのチームの継続的なサポートはガロック油田の成功にとって極めて重要であった」と語った。


関連記事

powered by weblio


前後の記事



記事バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
最新の産業ニュース
写真ニュース

最新の写真30件を表示する