現在位置: HOME > ニュース&コラム > ビジネス・産業 > 航空・宇宙


グッドリッチとシルクエアー、A320型機ナセルで長期契約

 【シャーロット(米ノースカロライナ州)10日PRN=共同JBN】米航空総合大手グッドリッチ社(NYSE:GR)はこのほど、シンガポール航空が100%出資する地域航空会社シルクエアー(SilkAir)のエアバスA320型旅客機エンジン・ナセルの予備部品・保守サポートを行うため、シルクエアーとの間で長期飛行時間契約(FHA)を締結した。この契約は、柔軟性のある一連のナセル保守用サービスソリューションであるグッドリッチ・エアロスペース・プライム・ソリューション(サービスマーク)の一部である。

 期間12年以上にわたるこの長期契約により、シルクエアーの増大するA320型旅客機フリートのエンジン・ナセルはグッドリッチ・エアロストラクチャーズ・サービスセンター・アジア(GASCA)が確実に保守サービスを行うことになる。GASCAの施設は最近拡張され、シンガポールのMRO(保守・修理・点検)施設の規模は修理工場スペースが50万平方フィート(4万6450平方メートル)以上に倍増した。

 シルクエアーのエンジニアリングマネジャーであるチャン・ムン・チュン氏は「グッドリッチはシルクエアーの独自のニーズに対応するカスタム化されたナセル・プログラムを提供できる。このプログラムは必要に応じて予備部品と保守サポートを保証し、当社の長期的なコスト節減の達成を助ける」と語った。

 グッドリッチ・エアロストラクチャーズ・アフターマーケット・サービシズ社副社長兼ゼネラルマネジャーのボブ・ガスタフソン氏は「われわれは当社の顧客が確実に最高のナセル保守サポートを受けられるように常に努力している。シルクエアーとのこの長期提携はプライム・ソリューションを明確に支持したもので、われわれは契約期間を越えてシルクエアーと協力していくことを楽しみにしている」と語った。

 シルクエアーは現在、9機のA320型機と6機のA319型機、計15機のV2500エンジン搭載のエアバスジェット旅客機を運行しており、このほか今後数年で引き渡しが行われる予定の11機を正式発注している。シルクエアーはシンガポールからこの地域の12カ国29目的地まで広範な接続を提供することによりシンガポール航空グループのアジアでのサービス範囲を拡大している。

 A320型機ナセルのOEM(相手先商標製品の製造会社)としてグッドリッチ・エアロストラクチャーズは、同様の長期プライム・ソリューション・パッケージ契約で英国航空、エアトラン・エアウェイズ(米国内便専門航空会社)、ジェットスター航空(オーストラリア)、エジプト航空を含む世界の多くの航空会社をサポートしている。

 グッドリッチ社はフォーチュン誌500社に入る企業で、航空宇宙、防衛、国土安全保障の各市場にシステムとサービスを提供する世界的なサプライヤー。業界で最も戦略的に多様化した製品ポートフォリオのひとつを有するグッドリッチ社は、世界的な製造・サービス施設で世界の顧客層にサービスを提供している。さらに詳しい情報はウェブサイト(http://www.goodrich.com)まで。

 グッドリッチ社はその事業部門を通じて、また子会社の親会社として活動しており、このプレスリリースではそのうちのひとつまたはそれ以上を「グッドリッチ社」と称している。


関連記事

powered by weblio


前後の記事



記事バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
最新の産業ニュース
写真ニュース

最新の写真30件を表示する