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世界初のUMA携帯電話機に採用、ナノラディオのソリューション

 【ストックホルム29日PRN=共同JBN】ナノラディオ社は29日、世界初の3G・UMA(Unlicensed Mobile Access)対応電話機に同社のWi-Fi技術である「オールウェイズ・オン・Wi-Fi・ソリューション(商標)」が搭載され、販売を開始したと発表した。最近発売された2・5GのUMA対応電話機にはすでに搭載済み。搭載される3G・UMA対応電話機は韓国のサムスン社が販売するP250、P270の2機種で、うちP270は、UMAと3Gネットワーク技術を統合したものとしては初の市販製品。欧州の複数の国で販売され、UMAオペレーターの顧客に対してマルチメディア・サービスの新たな領域を開くものとなる。

 セルラーおよびWi-Fiの2モード・ハンドセットを使用したFMC(固定網と移動網の集束)は、欧州および米国で急速に市場を広げており、電力消費が少ないWi-Fiソリューションは、利用拡大を可能にする重要な技術となっている。UMA対応電話機がUMA通話を送受信するには常にWi-Fiを必要とする。

 ナノラディオ社の「オールウェイズ・オン・Wi-Fi(商標)」ソリューション(NRX700/2 Wi-Fi)チップセットは、全面的に実証済みの802・11b/g機能を提供しており、電力消費量が非常に少ないため、UMAにおける待機時間(通話していない時の最大バッテリー寿命)と通話時のバッテリー寿命がともに、UMA電話機の標準機種の2倍とかつてないほどの長さになっている。このためUMA電話機の利用者は、Wi-Fiを常にオンの状態にしておくことが可能で、バッテリーの寿命を延ばすためにWi-Fiのオン、オフを繰り返す必要はなくなった。

 ナノラディオ社のトード・ウィングレン社長兼最高経営責任者(CEO)は、「電力消費や安定性、出力などに関して非常に要求基準が厳しい環境の中で、第一級の電話機メーカーやオペレーターとともにWi-Fi搭載製品を販売できるのを非常に誇らしく思っている。他のサイズや価格帯でわれわれが最良の製品を送り出していることと相まって、今回発売した製品は、Wi-Fiを搭載した他の携帯電話機に対して非常に競争力があると自信を持っている」と述べている。

 ▽ナノラディオ社とは
 ナノラディオABは、セルラーおよびハンドヘルド型電話機市場向けに無線通話用の半導体を設計している企業。この市場では、電力消費、電話機自体の大きさ、トータルコストが利用者にとっての決め手になる。同社はこれまで、優れた無線LAN機能を移動体電話や消費者向けマルティメディア電子製品向けに最も優れた集積回路を開発してきた。ナノラディオ社のWi-Fiチップは、携帯電話をはじめ、家庭用監視カメラの無線ネットワーク、携帯用メディアプレーヤー、ゲーム機など非常に広い応用範囲を想定して作られている。
 成長中の市場である2モード型電話機を使用するFMCもナノラディオ社の大きな分野。

 設立は2004年3月。生産はすべてアウトソーシングだとの点でよく知られているほか、セルラー、ワイヤレス、半導体、ベンチャー企業など幅広い経験を持つ56人から成るチームがある。本社はスウェーデンのキスタ市。韓国、日本、米国に販売拠点がある。
ナノラディオ社のネットアドレスは以下の通り。
http://www.nanoradio.com.


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