エアバス、カンタス航空にA380を引き渡し
エアバスはオーストラリア大手航空会社のカンタス航空にA380を引き渡した。カンタス航空は合計で20機のA380を発注しており、今回引き渡されたA380は同社の第1号機。ロールス・ロイス社製エンジンを搭載する。
カンタス航空A380の客室デザインは国際的に知名度の高いマーク・ニューソンが手がけた。A380は標準で3クラス制の525座席を装備するが、カンタス航空のA380は客室にさらなるゆとりを持たせ450座席を装備する(ファースト14席、ビジネス72席、プレミアム・エコノミー32席、エコノミー332席)。
カンタス航空はA380の発注した最初の航空会社。2000年11月に12機のA380を発注し、その後20機に増加。A380の発注数は2番目に多い。
カンタス航空のA380は4基のロールス・ロイス社製トレント900エンジンを搭載し、推力はそれぞれ7万2000ポンド。燃費効率に優れ、乗客1人を100キロ運ぶのに必要な燃料は3リットル以下である。
最新技術を採用したA380は高い経済性と運航柔軟性を誇り、既存の大型機と比較して1座席あたりのコストが20%も低く、1万5000キロ以上の航続距離を持つ。
カンタス航空のA380はシンガポールに寄航した後9月21日にシドニーに到着した。同社は10月20日からメルボルン‐ロサンゼルス線でA380の定期運航を開始する。また、10月24日からシドニー‐ロサンゼルス線に、その後シンガポールとロンドン線に就航させる予定。現在カンタスグループは子会社の低コスト航空会社であるジェット・スターが保有する航空機を合わせて合計で110機のエアバス機を発注している。
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- [航空・宇宙]エアバス、カンタス航空にA380を引き渡し 2008/09/25 木曜日