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シンガポールでの事業を拡大、クインタイルズが発表

 【リサーチトライアングルパーク(米ノースカロライナ州)11日PRN=共同JBN】クインタイルズ・トランスナショナル社(Quintiles Transnational Corp.)は11日、アジア太平洋地域での同社事業に対し需要が増大しているためシンガポールでの事業を拡大すると発表した。新しい地域本社はこれまでの2倍の規模となり、同地域最大の臨床開発組織となる予定。クインタイルズのアジア太平洋における成長では同地域における7カ所の現地オフィス拡張と新たなインドネシアでのオフィス設置がある。

 クインタイルズ社のデニス・ギリングズ会長兼最高経営責任者(CEO)は「クインタイルズはアジアで最大かつ最速の成長を遂げている臨床開発グループである。われわれは1990年代にアジア太平洋に進出して以来、23カ国を代表する2800人の強力な臨床開発専門家を作り上げてきた。彼らはアジアのどの単一の組織よりも数多くの臨床試験と治検サイトで仕事をしてきた」と語った。

 クインタイルズ・アジア太平洋臨床開発責任者であるアナンド・サルマラトナム医博は施設の拡張によってクインタイルズのアジア太平洋とシンガポール経済開発評議会との提携に対するコミットメントが新たになると指摘している。

 サルマラトナム博士は「クインタイルズのシンガポールにおける成長は、シンガポールの大きな生物医学的科学研究コミュニティー内の企業、研究機関の基盤が拡大することによって強化されてきた。われわれは引き続き将来も強力な成長を遂げると予測しており、これらの新しい施設はわれわれが必要とするスペースを与えてくれるだろう。また新しいオフィスによってより効率的に仕事を行えるようになり、ベストプラクティスを共有でき、顧客に本物のターンキー・ソリューションを提供できるようになる」と述べた。

 シンガポール経済開発評議会のマネジングディレクターであるベー・スワン・ジン博士は「クインタイルズはシンガポールで事業を行う最初の受託研究組織だった。1990年代半ば以来クインタイルズが成長を続けているのは、シンガポールが製薬会社や受託研究機関がアジアにおける彼らの臨床試験活動を管理したり調整したりするホームベースとして魅力的であることの証明である。クインタイルズが地域本社を拡大するのはまた、シンガポールがアジアにおける本社活動の中心地であることを再確認している」と語った。

 クインタイルズの中央研究所、臨床開発サービシズ(CDS)のオフィスはシンガポールのサイエンスパーク1で現在建設中のシンテク(Cintech)4ビルにでき、約8万平方フィートを占める。移転は2009年第3四半期の予定。

 クインタイルズはまた最近マニラ、台北、ソウル、クアラルンプール、バンコク、シドニー、香港のオフィスを拡張した。同社はジャカルタにもオフィスを開設した。クインタイルズはシンガポールでは3カ所のオフィスでおよそ4万平方フィートを占め約225人を雇用している。新オフィスには400人を収容できる。
 クインタイルズは1995年にシンガポール・オフィスを開設する以前の1993年、日本とオーストラリアにオフィスを開設してアジア太平洋地域に進出した。クインタイルズはそれ以来同地域で6500サイト以上、16万人の患者に関わる1000以上の研究を行ってきている。

 ▽クインタイルズについて
 クインタイルズ・トランスナショナルは製薬、生物医学、健康管理業界のため医薬開発、財政パートナー、商業化の分野で広範な専門的サービスを提供することによって次世代の健康管理を促進している。同社は50カ国以上にオフィスに2万1000人の従業員がおり、産業のゴールドスタンダードである顧客中心のソリューションを提供することに傾注している。同社の詳細はウェブサイトwww.quintiles.comを参照。


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