前月比日量4万バレルの増産、8月のOPEC産油量
【ロンドン10日PRN=共同JBN】9日に明らかにされたプラッツの最新調査と石油業界関係者によると、石油輸出国機構(OPEC)加盟13カ国の8月の原油生産量は、日量平均3281万バレルと7月の日量平均3277万バレルから同4万バレル増加した。
調査によると、イラクを除く生産目標枠に合意しているOPEC12カ国の8月の生産は日量平均3041万バレルで、7月の日量平均3031万バレルから同10万バレル増加し、生産目標の日量2967万3000バレルを約73万7000バレル超過した。
プラッツのジョン・キングストン世界石油担当ディレクターは「少量の増産は突然弱含みとなった市場の需給バランスという背景に反して起きている。プラッツが報告しているこのレベルの生産はアナリストが世界市場の需給バランスが取れると予測する生産量以上である。OPEC加盟国のどこかがはっきり憂慮する数字である」と語った。
アルジェリア、アンゴラ、イラン、ナイジェリア、ベネズエラによる総日量13万バレルの増産はイラク、サウジアラビアによる総日量9万バレルの減産で一部相殺された。
サウジアラビアの8月の生産は平均日量967万バレルで7月の同970万バレルより3万バレル減産となったが、ターゲットの894万3000バレルより72万7000バレル多い。
サウジアラビアは石油価格高騰に伴い顧客の需要増に呼応したとして過去数カ月生産量を増やしていた。しかし国際原油価格は、米WTIと北海ブレントの価格がバレル当たり147米ドルを記録した6月初め以来、バレル当たり40米ドル以上も下落している。
OPECに関する情報はhttp://www.opec.plats.comの「プラッツのOPECガイド」を参照。
国別生産はhttp://www.platts.com/Oil/Resources/News%20Features/opec/prod_table.xmlを参照。
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- [電力・発電]前月比日量4万バレルの増産、8月のOPEC産油量 2008/09/10 水曜日