印タタとビットグラビティ、CDNサービスで技術提携
【ムンバイ(インド)、バーリンゲーム(米カリフォルニア州)8日PRN=共同JBN】新しい通信の世界の有力プロバイダーであるインドのタタ・コミュニケーションズ社と双方向放送向け次世代コンテントデリバリーネットワーク(CDN)の米ビットグラビティ社は8日、ビットグラビティで動作するタタ・コミュニケーションズのCDNサービスを世界的に開始したと発表した。タタ・コミュニケーションズは現在、世界に300余りの拠点を持って、欧州、アジア、北米とインドに向けて最新のシングルASN通信プロトコルによるグローバルITネットワークで初めて真のグローバルCDNサービスを提供する。
今年3月にビットグラビティとの戦略的提携関係を発表したタタ・コミュニケーションズはまた、同社付加価値サービス提供の主要な便益としてコンテントデリバリープラットフォームを評価するため、ビットグラビティの転換社債に1150万ドルを投資した。ビットグラビティはそれに応じて、タタ・コミュニケーションズのジョン・ハイドュク最高技術責任者(CTO)を取締役会に迎えた。ビットグラビティへのタタ・コミュニケーションズの金融支援は、世界の顧客に対して革新的な技術ソリューションを開発、提供する同社コミットメントの確認である。
タタ・コミュニケーションズのビノード・クマール最高経営責任者(CEO)は「当社CDNサービスの開始は、世界的に類のない管理下サービスを提供する戦略的ロードマップにおける重要な一里塚である。ビットグラビティは高品質のコンテントとビデオを配信する最高のアーキテクチャーとテクノロジー持っているため、われわれは同社との協力を選択した。両社はその能力を合わせると、高品質のコンテントとビデオを配信する大きな勢力になる」と語った。
タタ・コミュニケーションズの次世代CDNサービスは、ビットグラビティの技術で動作し、業界最高のパフォーマンスと信頼性とともに、遅延あるいはジッターなく高解像(HD)ビデオを含むコンテントへの即時アクセスとエンドユーザー向けの最高水準の処理能力を提供する。早送り、キャッシュクリアリング、解像度スイッチング、レートスロットリングなどはその機能のほんの一部であり、顧客はフラッシュプレーヤーの中に堅牢かつ魅力的なアプリケーションを組み立てることができる。
調査会社ヤンキー・グループの最高戦略責任者であるベルゲ・アバイジアン氏は「ビデオは間もなく、インターネット上のトラフィックの80%を超え、コンテント配信は接続事業者すべてにとって戦略的なものになるだろう。CDN戦略を持たない接続事業者は必然的に微々たる存在になり、競争力に必要な経済規模を失う。タタ・コミュニケーションズとビットグラビティにとってこれは戦略的努力であり、世界のCDN市場に大胆なメッセージを送っている」とコメントした。
ビットグラビティ共同創業者のペリー・ウーCEOは「グローバルリーチはコンテントデリバリーの課題である。われわれはタタ・コミュニケーションズのような強力な戦略投資家から資金と支援を受けて興奮しており、これによって当社CDNアーキテクチャーをタタ・コミュニケーションズの世界的バックボーン(ネットワーク)と効果的に統合して、比類ないユーザー体験を提供することができる。通信業界内外でのタタ・コミュニケーションズの強力な関係は、われわれの革新的プラットフォームの展開と浸透を加速するだろう」と語った。
タタ・コミュニケーションズの世界におけるティア1のIPプレゼンスはビットグラビティの有力な技術と結びついて、ユーザー体験、パフォーマンス、品質、世界的リーチで比類のないものを提供する。タタ・コミュニケーションズは質の高い世界的配信とサポートを提供する独自の立場にあり、企業はパリから香港、バンガロール、シリコンバレーまで品質劣化なくビデオ、各種ダウンロード、音楽、ゲーム、マルチメディアの配信を委託することができる。
タタ・コミュニケーションズのジーニアス・ウォン上級副社長(グローバルIP・VPNサービス担当)は「優れたCDNサービスの2つの基本的要素は、より高いパフォーマンスを提供する強力なIPネットワークと効率的かつスケーラブルなファイル配信技術である。当社CDNサービスの設計は、業界最高のパフォーマンスと信頼できるIPv4とIPv6によるCDNサービスを提供するこれら主要な要素を考慮済みである」と語った。
タタ・コミュニケーションズの一連のサービス提供は、最高のパフォーマンスと世界的規模での信頼性を提供する広範なアプリケーション向けに設計された次世代CDNであるタタ・コミュニケーションズCDN、メディア資産の配信と保護を目的とする付加価値であるタタ・コミュニケーションズCDNプラス(CDN Plus)とCDNセキュア(CDN Secure)、ライブイベントの放送会社向け高品質、フラッシュベースのストリーミング・サービスであるタタ・コミュニケーションズ・ライブブロードキャスト(LiveBroadcast)が含まれる。
ビットグラビティで動作するタタ・コミュニケーションズCDNサービスの詳しい情報は、http://www.tatacommunications.comを参照。
▽タタ・コミュニケーションズ(Tata Communications)について
タタ・コミュニケーションズは年商625億ドルのタタ・グループ傘下企業であり、新しい通信世界で世界をリードするプロバイダーである。この台頭市場の通信業界リーダーは、世界と全インドのネットワークにわたる先端的ソリューション能力とドメイン専門知識を活用して、多国籍とインドの企業、サービスプロバイダー、インドの顧客向けに管理された各種ソリューションを提供する。
タタ・コミュニケーションズの幅広いサービスは、グローバル企業とサービスプロバイダー向けの配信、IP、集中型音声、モビリティー、管理ネットワーク接続性、ホスティングとストレージ、管理セキュリティー、管理コラボレーション、ビジネス転換などとともに、インドの消費者を対象とするインターネット、リテール・ブロードバンド、コンテントサービスが含まれる。タタ・グローバル・ネットワークは、最先端かつ最大規模の海底ケーブルネットワークのひとつ、ティア1のIPネットワークを抱えて、300地点のPoP、100万平方フィート余りのデータセンターとコロケーション施設と接続している。
タタ・コミュニケーションズ独自の台頭市場へのリーチの幅と深さは、全国的な光ファイバーのバックボーンネットワーク、インドの60都市余りのネットワークへのアクセス、125地点のPoP、南アフリカの集中型サービスオペレーターであるネオテル(Neotel)、スリランカ、ネパール、中国に全国的なVPNサービスカバーを提供するため慣例の諸条件を受け入れた中企ネットワーク通信技術(CEC)への戦略的投資を含む。
タタ・コミュニケーションズは40カ国、80都市余りのオフィス顧客にサービスを提供して、第1位の世界的ホールセール・ボイス・オペレーター、国際長距離企業データプロバイダー、インドにおけるインターネットサービスプロバイダーである。同社は2006年ワールド・コミュニケーション賞」の最優秀ホールセール接続事業者に、2006年と2007年のキャパシティ・マガジンの「グローバル・ホールセール・テレコミュニケーション賞」の最優秀汎アジアホールセール・プロバイダーに指名され、「2008年モバイル・コミュニケーション賞」の台頭市場における最優秀進歩で受賞した。
タタ・コミュニケーションズ・リミテッドはそのグローバル子会社(タタ・コミュニケーションズ)とともに、インドのボンベイ証券取引所(BSE)とナショナル証券取引所(NSE)に上場されており、そのADRはニューヨーク証券取引所(NYSE・TCL)で取引されている。 htto://tatacommunications.com
▽ビットグラビティ(BitGravity)について
ビットグラビティは双方向放送向けに初のコンテントデリバリーネットワーク(CDN)を構築した。CDNは安価でHD品質のビデオオンデマンド、ライブ放送、インターネット上の大量視聴者向け双方向アプリケーションの配信を最適化する。同社の特許申請中のCDNはティア1の拡張性高いもので、即座に再生できるストリーミング・ビデオやバッファーなしのライブビデオを含めて、消費者が希望し、期待するパフォーマンスをもたらす。
ビットグラビティは、コンテントは新領域における受賞したテクノロジープロバイダーである。同社はデモゴッド賞、ライトリーディングの年度サービス会社賞、デジタル・ハリウッド100社、レッドヘリング100社など多くの賞を受けている。同社特許申請中のルーティング・アーキテクチャーの上に構築されるサービスは、ビットグラビティ・ハイデフィニション・コンテントデリバリーサービス、BGセキュアとBGライブブロードキャスト、インターネット初の安価で高品質、極めて拡張性の高いライブ製品が含まれる。
ビットグラビティは米カリフォルニア州バーリンゲームに本社があり、アレン・アンド・カンパニー、タタ・コミュニケーションズ、その他投資家から資金を供与されている。 http://www.BitGravity.com
前後の記事
記事バックナンバー
- [通信・端末]印タタとビットグラビティ、CDNサービスで技術提携 2008/09/09 火曜日