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旭化成ケミカルズ、復水器用チタンクラッド累計2000枚納入

 旭化成ケミカルズは8日、電力用復水器管板に使用される同社製大型チタンクラッドの累計納入実績が、今年8月の納入をもって2000枚を超えたことを発表した。

 旭化成ケミカルズの復水器管板用大型チタンクラッドは爆発圧着法で製造する。筑紫野工場(福岡県)で製造され、国内をはじめ中国、韓国、オーストラリア、欧州の海外重電メーカーに幅広く採用されている。

 復水器は、タービン排気(蒸気)を冷却水により冷やし凝縮させて水に戻す装置。沿海部の発電所では冷却水に海水が使用されるため、復水器の管及び管板には耐腐食性や耐磨耗性に優れたチタンが採用されることが多い。これまで、チタンのムク材が使用されてきたがコスト削減などの理由からチタンと炭素鋼を合わせるクラッド材が主流となってきている。

 同社は世界の発電所建設増やクラッド化の流れに加え、新興国を中心に増加傾向にある発電所計画を受けて今後、さらに納入量が拡大すると期待している。


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