リクイドネット、アジア太平洋株取引会員100社突破
【香港26日PRN=共同JBN】グローバル機関株式取引の電子取引市場リクイドネットは26日、アジア太平洋株式の流動性を提供する同社の会員数が100社を突破したと発表した。オーストラリアの機関ファンドマネジャーのチャレンジャー・ファイナンシャル・サービシズ・グループとアクサ・ローゼンバーグ証券投資顧問(ジャパン)の両社がそれぞれ100番目、101番目の会員になったことによりこの節目に到達した。これはリクイドネットが2007年11月にアジアで取引を開始して以来9カ月足らずで実現した。
リクイドネットのグローバル会員535社は全体で推定16兆4000億ドルの株式運用資産を占め、1会員当たりのそれは平均306億ドルである(2008年7月31日現在)。
アジア・リクイドネット社マネジングディレクターのデービッド・クリンガー氏は「匿名で株式の大口売買の場を求めるアジア太平洋の投資家の要望は非常に強い。この地域全体で当社は、会員が従来の方法よりも効率的に取引を行うことを支援し、取引実行の質を高め全体の取引コストの低下をもたらしている」と語った。
チャレンジャー・ファイナンシャル・サービシズ・グループの取引責任者アンドリュー・フレーザー氏は「リクイドネットは最初の日の取引で、独自の効率的なやり方によりリアルな機関投資家ブロック流動性へのアクセスを提供できることを実証した。われわれはリクイドネットのコミュニティーメンバーになったことを喜んでいる」と語った。
リクイドネットは6月に日本株式のオンショア取引を開始した。アクサ・ローゼンバーグ証券投資顧問(本社:東京)の取引責任者ヘイ・セキ氏は「われわれはブロック取引の多くの機会を見つけてファンドホルダーのために好業績を達成したいと思っている」と語った。
リクイドネットの2008年7月のアジア太平洋株式取引規模は平均155万米ドルだった。オーストラリア証券取引所は1万784米ドル(1万2388豪ドル、ASX月報市況ハイライト2008年8月5日号)、香港証券取引所は1万7365米ドル(13万5447香港ドル、HKEx月報市況ハイライト)だった。
リクイドネットは2007年11月29日にアジア業務を開始し、香港・シンガポール・韓国・日本株の取引を行っている。オーストラリアは2008年2月20日に業務を開始した。
▽リクイドネットについて
リクイドネットは、世界の資産管理企業向けに機関株式取引を提供する電子取引所である。同社は1日平均79億8000万株余りの株式の世界流動性プールをバイサイドのトレーダーに最初に閲覧させて、バイサイドのトレーディング企業535社のデスクトップに機関株式市場をまとめて直接提供する。機関投資家はリクイドネットの市場を利用して取引実行の質と速さを向上し、取引に有利な価格を入手し、全体の取引コストを低下させる。2001年にスタートしたリクイドネット市場は現在5大陸30の株式市場で取引を行っている。リクイドネットの本社はニューヨークに置かれ、ロンドン、トロント、東京、香港、シドニーにオフィスがある。同社に関する詳しい情報はウェブサイト(www.liquidnet.com)から入手できる。
リクイドネット・ホールディングス(Liquidnet Holdings)とその子会社について。リクイドネット(Liquidnet、Inc.)は、FINRA(米金融業界規制機関)/SIPC(米証券投資家保護公社)の会員である。欧州リクイドネット(Liquidnet Europe Limited)は英金融サービス庁(FSA)の規制対象であり、ロンドン証券取引所の会員である。カナダ・リクイドネット(Liquidnet Canada Inc.)は、IIROC(カナダ投資業規制機構)/CIPF(カナダ投資家保護ファンド)の会員である。アジア・リクイドネット(Liquidnet Asia Limited)は、証券先物取引条例に従う認可ディーラー、自動取引サービスプロバイダーとして香港証券先物委員会の規制を受けており、認可マーケットディーラーとしてシンガポール通貨庁(MAS)の規制も受けている。日本リクイドネット(Liquidnet Japan Inc.)は、金融庁の規制を受けており、登録番号関東財務局(金商)第198号、JSDA(日本証券業協会)/JIPF(日本投資者保護基金)の会員である。オーストラリア・リクイドネット(Liquidnet Australia Pty Ltd)はオーストラリア連邦会社法(AFSL)ナンバー312525に基づいて認可された会社である。
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- [金融・保険]リクイドネット、アジア太平洋株取引会員100社突破 2008/08/26 火曜日