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BMW7に運転支援装置、モービルアイとコンチネンタル

 【フランクフルト・アム・マイン(ドイツ)、エルサレム(イスラエル)14日PRN=共同JBN】BMW7新シリーズは、BMWとコンチネンタルが開発した新しい先端的なドライバー支援システムを提供する。3種のドライバー支援システム機能が初めてシステム・オン・チップ「EyeQ1」処理装置で駆動するシングルカメラで制御される。この速度制限情報(SLI)、ハイビームアシスト(HBA)、斜線逸脱警報(LDW)の一体化技術は、国際的な自動車部品サプライヤーのコンチネンタルと視覚補助型のドライバー支援システム開発の世界リーダーであるモービルアイとの提携を通じてBMWと共に技術開発された。

 コンチネンタルとモービルアイ両社は過去数年、世界的に広範囲の気象条件、道路状況、車線区分線で一体化システムを開発するため協業してきた。同システムはコンチネンタルが開発、供給した高ダイナミックレンジのデジタルCMOSカメラ、モービルアイが供給した高性能チップEyeQ1で構成する。EyeQ1は、さまざまな視覚補助タスクにおいて、一定の演算処理を1画面で対応するよう設計されたシステム・オン・チップである。数年に及ぶ工学的研究と度重なるテストの後、コンチネンタルのシステム設計が成功裏にリリースされ、これから市場に出回ることになる。

 SLI機能はこの種の需要向けに市場化される初の製品となる革新的なソリューションを提供する。このアプリケーションはあらゆる種類の速度制限標識(固定、可変、あるいは補助的)に対応する正確な制限速度をドライバーに伝え、差し迫った速度制限情報をすべてドライバーに知らせる。その後、現在の速度制限が計器クラスターとオプションのヘッドアップ・ディスプレーに表示される。自動車製造に道路標識を読み取ることができる速度警報システムが提供されるのは初めてのことである。さらに、搭載カメラは接近してくる自動車のヘッドライト、尾灯の視野をスキャンして、システムが自動的にロービームとハイビームとの切り替えを行う。それはハイビームがほかのロードユーザーの目を眩ませしないことを確実にする。システムは同時に、ドライバーが運転にこれまで以上に集中できるようにする。

 HBA機能は、ハイビーム機能がもっと頻繁に利用できるよう重要な役割を果たす。いくつかの研究によると、ハイビームは多くの場合利用されるのことはまれで、ドライバーに最適の照明となっていないことが分かっている。

 LDW能力は、道路エッジ探知など付加的なセンサー機能とともに、BMW5シリーズに2007年3月既に発売された実証済み技術に基づいている。

 コンチネンタル・シャーシ&セーフティー部門のアムレイ・ドレシュラー副社長(先端ドライバー支援システム担当)は「常に一歩先を行くため、BMWはコンチネンタルとモービルアイと共に、ドライバー支援の分野で多機能カメラで初めて飛び出し、製品を市場化する」と語った。

 モービルアイのシリーズ生産担当副社長であるイタイ・ガット博士は「BMWソリューションが特別なのはSLI、HBA、LDWという3つの機能であり、そのすべてが同じカメラとマイクロコントローラーを利用していることである。そのための技術的問題は個々のシステムと比べて非常に大きい。と言うのもカメラ制御の必要条件がそれぞれ違い、一体化システムは個々のシステムより高いフレームレートで駆動し、顧客による異なる機能の中で画像を共有しなくてはならないからだ。一体化システムは全体のシステムコストを減額し、フロントガラス空間を節約する利点がある。多くのセンサー装置でフロントガラスを占有するのではなく、統合されたアプローチによってシングルセンサーシステムはあらゆる機能を実行し、スペースとコストを削減することができる」と語った。

 一元化された機能は、さまざまな運転状況の中でドライバーの安全確保を支援する。LDWの実証済み能力は、道路をはずれようとする車両を減らすよう支援し、一方インテリジェントなHBAは道路の可視性があらゆる状況下で最適なことを保証する。新たな速度制限情報指示の提供と合わせて、ドライバーを一段と支援することになる。

 コンチネンタル・コーポレーションは、2008年の売上高が264億ユーロ以上を目標とする世界のトップ自動車部品サプライヤーの1社である。同社はブレーキシステム、パワートレーンとシャーシ装置と部品、機器、インフォテインメント・ソリューション、車両電子部品、タイヤ、テクニカルエラストマーのサプライヤーとして、世界環境の中で最先端の安全運転と保護に貢献する。同社は現在、36カ国にあるほぼ200の施設で約15万人を雇用している。

 コンチネンタルAGのシャーシ&セーフティー部門は自動車産業に対する世界をリードするテクノロジー・システム・パートナーとして、能動的、受動的な運転の安全、安全とシャーシ・センサー、シャーシ部品の分野で強力なノウハウと最先端の品質を統合している。同部門は2万7500人余り(2007年)の労働力を持って50億ユーロ(2006年数値に基づく)余りの売上高を実現している。同部門は電子制御ブレーキと油圧ブレーキ、シャーシ制御システム、センサー、ドライバー支援システム、エアバッグ制御システム、着座分類システム、ウォッシャーシステム、電子エアサスペンションシステムなどを製造している。

 モービルアイN.V.は本社がオランダにあり、イスラエルにR&D施設、米国、キプロス、日本にサテライトオフィスを保有している。同社は自動車用アプリケーション向けの最先端画像検知・処理技術分野のテクノロジーリーダーである。同社製品は単眼の視覚プラットフォームがドライバーの安全を高め、事故を避けることを支援し、運転に革新をもたらす能力を持つ第3の目として機能するあらゆる分野の視覚アプリケーションである。同社のEyeQシステム・オン・チップにセットされた同社ソフトウエア・アルゴリズム製品は、2007年以来BMW、GM、ボルボの各種モデルに使用されている。
 モービルアイの詳しい情報はwww.mobileye.comを参照。


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