日産自動車が燃料電池スタック新開発、出力2倍に向上
新開発燃料電池スタック(日産自動車) 日産自動車は6日、従来の約2倍の出力を発生する燃料電池スタックを新開発したと発表した。スタック体積を従来の4分の3にしつつ出力は90キロワットから130キロワットに向上。2008年末から車両実験を開始させる。
新開発の燃料電池スタックは、水素と空気、冷却水を分離するセパレーターをカーボン製から薄型の金属製に変更することで体積を従来の90リットルから68リットルに小型化させた。また電気化学反応を起こす燃料電池の主要部品である、膜電極接合体の改良により出力を90キロワットから130キロワットに向上。従来の体積で換算すると約2倍の出力が発生することができ、大型車両への適用を実現させた。
また電極の触媒層構造を見直すことで、白金の使用量を従来の半分に削減。加えて触媒の耐久性も高めて、大幅な低コスト化と長寿命化を実現させた。
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- [四輪・二輪]日産自動車が燃料電池スタック新開発、出力2倍に向上 2008/08/06 水曜日