京セラ、18金に近づけた新金色ファインセラミックス開発
18金の風合いを追求した新金色ファインセラミックス(京セラ)
※写真クリックで拡大 京セラは、従来より明度5%を向上させ、より18金の風合いに近づけた新金色ファインセラミックスを開発した。18金と比べ市場価格は約25分の1、硬度は約5―10倍と傷つきにくく、比重も3分の1と軽量。このため18金を使用できないパーツや高機能、デザイン性が求める箇所などへの採用が期待される。
ファインセラミックスは産業工業用素材や医療材料などにも使用されているが、素材としての風合い、美観に対応したカラーセラミックスの登場で使用範囲はジュエリーや時計、携帯電話の装飾パーツなどに拡大。同社におけるカラーセラミックスの売上もここ5年間で2.5倍ほどに拡大している。
今回開発された新金色ファインセラミックスもカラーセラミックスの1つ。金色のファインセラミックス主成分の窒化チタンに、添加剤を加えることで明度を5%向上させた。また18金と比べ比重は19.0に対し5.7と軽く、硬度(ビッカース硬度)は1~2に対し19.0まで向上させている。
同社は今後、リングやネックレスといったジュエリーや、携帯電話の操作キーなどの装飾パーツ用素材をはじめ、幅広い用途部材への採用を目指す。※京セラホームページ(http://www.kyocera.co.jp/)
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- [-]京セラ、18金に近づけた新金色ファインセラミックス開発 2008/07/29 火曜日