プロジェクト管理の重要性証明、PMI調査結果
【ワルシャワ15日PRN=共同JBN】プロジェクト・マネジメント・インスティチュート(PMI)の2年に一度開催される研究会議で15日発表されたプロジェクト管理の価値に関する独立した学術研究の初期的結果によると、プロジェクト管理の実施を通じて事業と組織的業績がはっきり改善することが示された。
この「プロジェクト管理の価値調査」と題された研究は、PMIの学術・教育プログラム・サービス責任者であるエドウィン・J・アンドリュース博士によると、「明確な結論を出しており、われわれがこれまで信じてきたことを別の形で証明している」という。
同博士は「プロジェクト管理は現在の緊急性のある不安定な環境で極めて重要である。企業、政府・非政府組織はプロジェクト管理をその組織にあったやり方で適切に適用することによって業績と結果を最大化することが出来る」と語った。
この研究はジャニース・トマス博士とマーク・ムラリー氏(PMP)がカナダ・アルバータ州のアサバスカ大学を通じて主導した。このチームは50人近いリサーチャーが17の国際チームに分かれ450人のマネジャーや企業幹部とのインタビューを含み18カ月以上かけてデータを収集した。
リサーチャーの初期的調査結果はアーカイブ化されておりwww.pmi.org/valueで閲覧できる。この研究自体は2008年10月に発表される予定で、地理的条件、産業、組織のタイプにわたって詳細なマトリックスによってプロジェクト管理を分析する。
アンドリュース博士は「この研究は組織的展望に基づいてプロジェクト管理をみた統計学的に重要な最初の研究である。研究は企業幹部、プロジェクトマネジャーからサブコントラクター、サプライヤー、その他のベンダーに至るまで誰もが事業を達成し株主の期待を満たすためにプロジェクト管理の価値を認めていることをはっきり示している」と指摘しさらに次のように述べた。
「プロジェクトマネジャーは常にプロジェクト管理の価値と役割を認識しているが、企業幹部と組織リーダーはしばしば正式のプロジェクト管理が事業結果を確かなものにし競争力を提供するものであることに気がつかない。エネルギーと生活必需品の価格が高騰している現在、プロジェクト管理はとりわけ重要である。この研究がはっきり示しているように、プロジェクト管理はいかなる企業、組織にも実現可能な事業結果を達成し今日のグローバル市場でさらに競争力を備えるのを助ける重要なビジネスソリューションである」
プロジェクト・マネジメント・インスティチュート(www.pmi.org)は世界のプロジェクト管理専門職に対する有力な提案者である。PMIは1969年に設立され世界174カ国に40万人のメンバーと認定者がいる。PMIのプロジェクト・マネジメント・プロフェッショナル(PMP)認定はプロジェクト管理のゴールドスタンダード認定として世界で認められている。
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- [国際情報]プロジェクト管理の重要性証明、PMI調査結果 2008/07/15 火曜日