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米タイヨウ・ファンド、ディスコの株式5%超取得

 【東京9日PRN=共同JBN】米タイヨウ・ファンドは9日、株式会社ディスコ(6146)株式の持分を5%超取得し同社第5位の大株主になったと発表した。米タイヨウ・ファンドは、経営陣と協働し、企業価値の向上を目指す協力的な投資スタイルを持つことで知られる。

 タイヨウ・パシフィック・パートナーズの最高経営責任者(CEO)兼マネジング・パートナーであるブライアン・K・ヘイウッド氏は「われわれはディスコの市場志向型の経営陣及び先見性のある研究開発力に感銘を受けている。また、ディスコの顧客との長期的な関係や市場における優位なポジションは魅力的であり、弊社のポートフォリオの中核となることが期待される。われわれは経営陣との友好的かつ対話的な関係を尊重し、また経営陣が今後も株主価値を創出し続けることを確信している」と語った。

 タイヨウ・ファンドの投資委員会会長を務めるウィルバー・L・ロスJr.は「世界をリードする精密加工装置メーカーであるディスコの技術は、半導体業界が技術の限界を押し上げ続けることを支援し、モバイル・エレクトロニクス市場の持続的な成長を可能とさせる、より小さく、より薄いチップの製造において重要な役割を担う。われわれはこのようなグローバル・ニッチ・リーダーである優良企業に投資することを誇りに思う」とコメントした。

 株式会社ディスコの溝呂木斉社長は「タイヨウ・ファンドは長期的な視点に立ち、当社の経営理念を非常に良く理解して頂いている友好的な投資家であり、感謝しております。当社は今後もディスコバリューズに基づき透明性の高い経営を行いながら、ステークホルダーと常に良好な関係を保って、価値交換性の向上に努めていきたいと考えています」と述べた。

 米タイヨウ・ファンドは、2003年7月に米国最大の公的年金基金であるカリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)から2億ドルの出資を受けて設立された。同ファンドの現在の運用資産残高は14億ドルを超える規模に達しており、運営はタイヨウ・パシフィック・パートナーズLPとWLロス&カンパニーLLCが共同で行っている。タイヨウ・パシフィック・パートナーズLPは、カリフォルニア州モントレーに拠点を置き、日本における友好的かつ提案型株主となるべく、国際的な視野を持ち、かつ日米双方の言語に通じたプロフェッショナルにより2003年に設立された。


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