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エアキャップ社、08年第1四半期は減収減益

 【アムステルダム9日PRN=共同JBN】オランダの航空会社エアキャップ・ホールディングス(AerCap Holdings N.V.、NYSE:AER)は9日、2008年3月31日に終了した第1四半期決算を発表した。

 ▽2008年第1四半期ハイライト
 ― 純利益は5090万ドルだった。前年同期は6060万ドル。上限金利の値洗いと株式報酬に関係する非現金経費を除外した第1四半期の純利益は5990万ドルと前年同期の6670万ドルを下回った。

 ― 第1四半期の純利益が前年同期比で減少したのは保守・販売・その他の収入が全四半期を通じて均等に生じないことによるものだった。2007年第1四半期のこれらの収入は2008年第1四半期よりも多かった。

 ― 第1四半期の基本・希釈後1株当たり利益はいずれも0・60ドルだった。上限金利の値洗いと株式報酬に関係する非現金経費を除外した第1四半期の基本・希釈後1株当たり利益は0・71ドルだった。

 ― 基本リース収入は前年同期比7%の増加、一方で上限金利の値洗いに関係する非現金経費を除外した支払利子は11%減少した。第1四半期の基本リース収入と修正支払利子の差額は8560万ドルと前年同期の7270万ドルから18%増加した。

 ― 売上収益は前年同期の1億4890万ドルに対し1億4250万ドルだった。これは航空機8機と在庫部品の売り上げによる。2008年第1四半期の総収入は2億9450万ドルと前年同期の3億950万ドルを下回った。

 ― 総資産は2008年3月31日現在46億ドルで2007年3月31日の40億ドルから14%増加した。

 ― 2008年に引き渡しが行われたあるいは引き渡し予定の航空機資産の契約済み購入額は12億ドルで、このうち2億7710万ドルは2008年第1四半期に実施された。契約済み総購入額には調印済み仮契約書に基づく21機の中古航空機ポートフォリオの購入が含まれる。

 ▽先に発表した四半期末後に発生した重要項目
- エアキャップがクウェートのロードエア(LoadAir)とアルファワレス(AlFawares)との間で設立した合弁会社エアベンチャー(AerVenture)は、2009年11月から2011年5月に引き渡し予定のフォワード契約に基づくエアバスの新しいA320ファミリー航空機37機の前払い金調達のためにドイツのノルドバンク(HSH Nordbank AG)と2億6920万ドルの融資契約を締結した。この取引にかかわるエアベンチャーの残余の前払い金は全額確保されている。

- エアキャップは前払い金支払い調達額を6840万ドル増額した。融資契約は米銀最大手のシティが取り決め、2010年1月から4月に引き渡し予定のフォワード契約に基づくエアバスのA330旅客機に関係する前払い金調達のために使用される。

 エアキャップのクラウス・ハイネマン最高経営責任者(CEO)は「第1四半期の業績は引き続き当社ビジネスモデルの力強さを示している。当社が重点を置いている事業の負債面の適切な管理は、発注済みで最先端の燃費効率が良い航空機とともに当社を将来の力強い収益の伸びに備えさせる」と語った。

 エアキャップのキース・ヘルミング最高財務責任者(CFO)は「今年第1四半期の純利益の結果に満足している。前年同期比で基本レンタル料が増加したことは、当社ポートフォリオの拡大を反映している。また、われわれは低金利と金利ヘッジの上限活用を組み合わせることにより金利コスト圧縮のメリットを実現する」と語った。

 ▽決算概要
 エアキャップは2008年第1四半期の純利益が50900万ドル、基本・希釈後1株当たり利益はいずれも0・60ドルだったと発表した。この純利益には上限金利の値洗いに関係する非現金経費と株式報酬の900万ドル、基本・希釈後1株当たり0・11ドル(税抜き)が含まれている。上限金利の値洗いに関係する税引き後費用は760万ドル、株式報酬の税引き後費用は140万ドルだった。

▽財務データの詳細(単位100万ドル)
営業実績       3月31日までの3カ月
         2008年 2007年  増減
総収入      294・5 309・5  -5%
純利益(損失)   50・9 60・6  -16%

 2008年第1四半期の総収入は前年同期比5%減少した。この減少は主として2008年第1四半期の他の収入の減少によるものだった。2007年第1四半期の他の収入には融資保証の解除に関係する1070万ドルが含まれていたが、2008年にはこれがなかった。2008年第1四半期の純利益が前年同期比で減少した原因も主として他の収入の減少にあった。

 総収入内訳         3月31日までの3カ月      
             2008年 2007年    増減
 リース収入:
 基本レンタル料     126・5 118・6   7%増
 保守料金          9・2  11・9  -23%
 リース終了補償金      8・2   9・2  -11%
リース収入(小計)   143・9 139・70  3%増

販売収入        142・5 148.9   -4%
利子収入          4・9   7・3  -33%
管理手数料         3・1   3・0   3%増
その他収入         0・1   10・6 -99%
総収入         294・5 309・5   -5%

 上記の表に記載されているように、同社のリース資産の増大とリース料金の継続的な強さは基本レンタル料の伸びによる総収入に反映されている。基本レンタル料の伸びは金利低下の結果生じる変動リース料金の減少によって一部相殺される。変動金利適用のこの基本レンタル料の減少は変動リース料に関係する債務の金利コスト低下で完全に相殺される。2008年第1四半期の基本レンタル料は前年同期比7%増加して1億2650万ドルとなる一方、金利上限の値洗いに関係する非現金経費を除外した支払利子は下記の表に示されるように前年同期比11%減の4090万ドルになった。これらの金額の差は2008年第1四半期には8560万ドルで前年同期の7270万ドルから18%増加した。
               3月31日までの3カ月
              2008年   2007年
 基本レンタル料      126・5   118・6
 債務利子          49・6    50・5
 差引額:金利上限の値洗いに
 関する非現金費用(税抜き) (8・7)   (4・6)
 金利上限の値洗いに関する
 非現金費用差引後の債務利子 40・9    45・9
 金利上限の値洗いに関する
非現金費用差引後の債務利子
を除く基本レンタル料    85・6    72・7

▽実効税率
2008年第1四半期のエアキャップの実効税率は8・3%だった。航空機事業は8・0%、エンジン・部品事業は14・2%だった。2007年第1四半期の実効税率は11・8%だった。

▽財務状況
           08年3月31日   07年3月31日  増減
 リース用保有フライト機器
           3279・2      3074・5   7%増
 総資産       4594・7      4026・4   14%増
 負債総額      3561.2      3180・7   12%増
 純資産       1002・9       814・0   23%増
2008年3月31日現在、エアキャップのポートフォリオは所有、発注・契約・仮契約済み、あるいは管理下にある航空機320機とエンジン71基で構成された。

▽電話会議
決算発表に関連して同社経営陣は2008年5月9日午前9時30分(米東部標準時)、午後3時30分(中欧欧州標準時)に電話会議を開催する。会議へのアクセスは会議開始の少なくとも5分前に以下の電話番号で、あるいは同社ウェブサイト(http://www.aercap.com)「投資家関係」欄からできる。

米国・カナダ投資家:800-772-1085
 国際投資家:+1-706-634-5464
 参照コード:44711149

会議用のプレゼンテーションスライドは事前にエアキャップのウェブサイトに掲示される。電話会議のリプレーは5月9日午前10時30分(米東部標準時)、午後4時30分(中央欧州標準時)から6月19日まで利用できる。リプレーへのアクセスは以下へ電話を。リプレーは同社ウェブサイトの「投資家」欄で1年間保存される。

米国・カナダ投資家:800-642-1687
 国際投資家:+1-706-645-9291
パスコード:44711149

 ▽エアキャップ・ホールディングスについて
 同社は航空機とエンジンのリース、トレーディングと部品販売で市場をリードするグローバルな総合航空会社。エアキャップは同社の認定修理ステーションを通じて航空機管理サービス、航空機とエンジンの保守・修理・点検サービス、航空機の分解を行っている。同社はオランダに本社を置き、アイルランド、米国、シンガポール、中国、英国にオフィスがある。

(共同通信PRワイヤー)


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