モトローラとY3テク、供給チェーンRFID管理で提携
【シンガポール7日PRN=共同JBN】モトローラ(NYSE:MOT)とシンガポールのY3テクノロジーズ両社はこのほど、ロジスティックスとサプライチェーン管理の顧客が無線ICタグ(RFID)によるベストプラクティスを通じて業務効率を強化することを可能にするため戦略的提携関係を結んだと発表した。この協定はモトローラの革新的なRFID技術、製品開発能力と、Y3テクノロジーズの先端サプライチェーン・ソリューションとアプリケーションの設計と実装における先駆的経験とを活用するものである。
顧客にとってビジネス上の利益はデータの精度と生産性の向上が含まれ、マンパワーで30%の節約、在庫調査リードタイムと原材料取り扱いの約40%削減となる。協定の下でY3テクノロジーズはモトローラのプレミア・ビジネスパートナーとなることで、アジア全域の顧客向けにテーラーメードのソリューションを共同開発することができる。
モトローラ・アジア太平洋の企業無線・RFID担当ディレクターであるジョン・カニンガム氏は「Y3テクノロジーズは、そのサプライチェーンマネジメント(SCM)顧客にカスタム化されたRFIDソリューションを提供する先駆企業だった。われわれはそのためアジア太平洋の物流企業であるYCHグループにRFID可能なサプライチェーンの初の製品を実装するというY3テクノロジーズとの計画に興奮している。この規模でのRFIDプロジェクトの実装に成功するためには、アプリケーション開発、RFID設計と実装における戦略的知識に加えて、顧客プロセスに対する深い理解が必要である。Y3テクノロジーズとモトローラ間の提携関係はこれらすべての要素に対応し、それがこの業界におけるRFIDのより大きな採用を加速することを期待している」と語った。
モトローラとY3テクノロジーズの関係は、Y3テクノロジーズがRFIDソリューションを加速するその種の最高のRFID機器を探し求めていた2004年に初めて始まった。その関係は当初のベンダーとクライアントという関係から提携関係へと進展して、Y3テクノロジーズはモトローラの主要な協力者兼フィードバックチャンネルとなり、RFID関連コミュニケーション技術の継続的強化を可能にした。戦略的提携関係は両社のそれぞれの製品とサービスを持続的に向上させ、顧客がRFIDベースのサプライチェーン・ソリューション提供による市場波及効果を強化してもらうという両社のコミットメントを反映している。
Y3テクノロジーズのジェームス・ルウ・ワイキョン最高執行責任者(COO)は「Y3テクノロジーズは顧客のバックエンドシステムとシームレスに統合可能な複雑な処理をカスタム化することに注力している。これによって当社顧客は関係市場で競争力を付けて、ビジネスの区別化を支援される。モトローラとの戦略的提携関係は、ロジスティックスとSCM業界に対してこの素晴らしいレベルのRFID実装を実現するため、われわれが最新かつ最先端のRFIDツールとインフラストラクチャーを準備万端備えることを保証してくれる」と語った。
Y3テクノロジーズは、2004年以来革新的なRFIDソリューション展開してきた。同社はアジアを基盤とする有力なサプライチェーン企業YCHグループ向けに、初めて操業レベルのRFID倉庫管理プロジェクトを実現し、同グループは保税倉庫における業務を流線化し供給チェーンの可視性を向上させた。YCHグループはまた、モトローラ製RFIDリーダーとWi-Fiインフラストラクチャーの展開にY3テクノロジーズを採用し、中国・上海にある臨港物流パークに初のRFID可能倉庫を建設した。
YCHグループ会長兼最高経営責任者(CEO)のロバート・ヤップ博士は「RFIDはロジスティック業界に有効なテクノロジーであり、RFIDによって初めて物理的流れと情報の流れの真の統合が可能になる。今日、当社の多くの多国籍企業顧客は、われわれが彼らのために真にリアルタイムのサプライチェーンを創り出すため、彼らのエンドツーエンドのサプライチェーン要求に対するリアルタイムの追跡と可視性に供する革新的RFID技術を実装する必要があることを理解している」と語った。
ヤップ博士はさらに「YCHグループは自社と顧客の業務を向上させるRFID技術の活用に堅くコミットしている。われわれは過去数年にわたり、RFIDの活用から真のビジネス上の利益を求めて社内プロジェクトを通じて経験を取得してきた。今やその技術は必要な完成レベルに達し、この地域の多くの国でRFID基準が定着しているので、われわれは業務全体でこの技術を展開する用意が調っている」と語った。
▽Y3テクノロジーズについて
Y3テクノロジーズはシンガポールに本社がありアジア太平洋全域に拠点を持ち、サプライチェーン管理アプリケーション・ソフトウエアとテクノロジーの有力プロバイダーである。同社はサプライチェーン製品とコンサルティングサービスを提供し、企業が顧客とサプライヤーの社外効率を活かし加速することを支援する。同社は多国籍企業がサプライチェーンとネットワークを一元化し、流線化することを25年余り支援してきた経験を持ち、イントリビューター(Intributor、登録商標)、イントラビューター(Intrabutor、同)、レトロジスティックス(Retrogistics、同)、バーチャルハブ(Virtual Hub、同)の4つの受賞したエンドツーエンドSCMソフトウエア・アプリケーションを活用してきた。これらは組み合わせか単独で実装されるスケーラブルなエンドツーエンド・ソリューションであり、それぞれ供給チェーンの製造材料の流れ、最終製品流通の流れ、顧客のアフターマーケット・サービスを管理する。同社顧客はアジアパシフィック・ブルアリーズ(APB)、エアロログ・エクスプレス、バクスター・ヘルスケア、フリースランドフーズ、シンガポール保健省健康科学局、マウントアルバニア病院、モトローラ、ナショナル・ヘルス・グループ、シェリング・プラウ、シンガポール情報通信開発局、シングテル、東芝アジアパシフィック、ユニリーバ、バンガード・ロジスティックス、YCHグループなど。
詳しい情報はhttp://www.y3technologies.comまで。
▽YCHグループについて
YCHグループは1955年に創設され、デル、モトローラ、ソレクトロン、キャノン、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ、ダイスター、ソルーシア、モエヘネシー、フリシアンフーズなど世界大手企業に対する有力な統合エンドツーエンド・サプライチェーン管理・ロジスティックス・パートナーである。同グループの受賞した一連の革新的エンドツーエンド・サプライチェーン・ソリューションは、コンシューマー、エレクトロニクスから化学、ヘルスケアまでの優れた産業集団の顧客に強力な競争上の有利を提供する最先端のウェブテクノロジーを採用している。同グループはシンガポールに本社があり、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、香港、オーストラリア、中国、インド、韓国、日本、ベトナムなどアジア太平洋で広く業務を展開している。
YCHは革新の強力な提唱者であり、SCM業界で成功するため実行するサプライチェーン戦略をシームレスに統合する7PL(商標)アプローチで知られている。同社はこれまでナショナルITアワードとナショナル・トレーニング・アワードを受賞したほか、インテリジェント・エンタープライズ・アジアから第2回年次インテリジェント20アワード、SCSからITリーダーズ・アワード、ロイドFTBからアジア・ロジスティックス・ホール・オブ・フェーム・アワードも受賞している。YCHはさらにナショナル・トレーニング・アワードとコーポレートHRアワードを受賞したのにとどまらず、ISO9002、EMS14001、OHSAS18001認証を受け、シンガポール・クオリティ・クラス(SQS)認証も受けている。YCHは2004年10月に権威あるシンガポール・ナショナル・インフォコム・アワードを受賞、2005年には高く評価されるシンガポール・イノベーション・クラス(SIC)認証を得た。YCHはさらに最近になって、高い評価のあるフロスト&サリバンからシンガポールのベスト・ドメスティックLSP、ベストIT/エレクトロニクスLSPであるとのASEAN4ロジスティックス・アワードを受賞し、2007年にはサプライチェーン・アジアからアジア3PL・オブ・ザ・イヤー賞を贈られた。
▽モトローラについて
モトローラは通信におけるイノベーションで世界に知られている。モトローラはモバイル体験を実現する技術、製品、サービスを開発する。同社ポートフォリオは通信インフラ、企業モビリティ・ソリューション、デジタル・セットトップ、ケーブルモデム、モバイル機器、ブルートゥース・アクセサリーが含まれる。モトローラは人々、企業、政府への次世代通信ソリューションを提供することにコミットしている。世界的なプレゼンスとインパクトを持つフォーチュン100社に入るモトローラは、2007年の年商が366億ドルである。モトローラと社員、イノベーションに関する詳しい情報はhttp://www.motorola.comまで。
MOTOROLAと意匠化したMロゴは米特許商標庁に登録されている。その他の製品、サービス名はそれぞれの所有者の財産である。
(共同通信PRワイヤー)
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- [国際情報]モトローラとY3テク、供給チェーンRFID管理で提携 2008/05/09 金曜日