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菱熱工業、植物工場ビジネス参入 福井に人工光型工場を建設

 冷熱エンジニアリング総合企業の菱熱工業は16日、植物工場ビジネスに参入することを発表した。福井県の「企業的園芸参入支援事業」の許認可を受け、10月下旬に同県南越前町に完全閉鎖・人工光型の「ビタミンファーム」福井工場(延べ床面積1417m2、総工費3.48億円)を着工、来年3月の本格稼働を目指する。

 栽培するのはリーフ系レタスなどの葉物類(最大生産数・日産4400株)で、加工野菜市場に特化し、大手食品工場などに売り込む。さらに今後の展開としては、自社以外の植物工場の設計施工などプラント・エンジニアリング事業、明治大学農学部の池田敬准教授との共同研究による新品種の開発に取り組むなど、「植物工場の総合エンジニアリング企業」としてソフト・ハードの両方を提供し、植物工場ビジネスの"新しい形"を見出す。同事業で3年後に10億円の売上を目指す。

 菱熱工業は、三菱重工業の冷熱製品総代理店として、1948年の創業以来、空調設備や冷凍冷蔵、給排水衛生設備工事を中心とした建築設備工事の設計・施工からメンテナンスまでを一貫して行ってきた。とりわけ、食品工場や飲食施設の厨房、病院内の洗浄・殺菌システムにおける技術水準は高く、宿泊施設などの民間工事から諸官公庁工事まで幅広い施工実績を持つ。


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