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ロシュ・ダイアグノスティクスがC型肝炎の診断機器を拡充

 【ロートクロイツ(スイス)8日PRN=共同JBN】ロシュ・ダイアグノスティクス社は8日、エレクシス(Elecsys)坑HCV(C型肝炎ウイルス)アッセイが、測定分析機モジュラー・アナリティクス向けのE170アナライザーとコバス(cobas)6000プラットフォーム向けe601モジュールとして付け加えられて、欧州規制当局の認可を受けたと発表した。エレクシス坑HCVアッセイは既にエレクシス2010とコバスe411の両機器で市販されている。

 C型肝炎ウイルス(HCV)感染は、重度の線維症、肝硬変、肝臓がんの進行を通じて、大きな死亡原因となっている。感染の主要な形態は、感染した血液もしくは血液製剤、換言すれば主として発展途上国における不十分な血液検査処理と汚染された注射針もしく侵襲性の医療機器に対する非経口的な露出によって起きる。HCVに罹患した人の多くは、改善された血液検査法が利用できるようになった1992年以前に受けた輸血を通じて感染した。

 HCV感染は大概の場合自覚症状がなく、多くの人が肝障害の合併症が現れるまで、感染していることに気が付かない。従って、肝酵素の上昇が慢性HCV感染の初の兆候となることが多い。HCV坑体テストは、肝障害の疑いのある患者におけるHCV感染の主要な診断法として利用される。

 ロシュ・プロフェッショナル・ダイアグノスティクスのディルク・エスラー社長は「モジュラー・アナリティクス向けのE170アナライザーとコバス6000プラットフォーム向けe601モジュールに坑HCVアッセイを付け加えたことは、当社に既にある肝炎免疫診断と肝機能アッセイの包括的製品メニューを補完するものであり、これらすべての製品は潜在的な肝障害を判別するため1度だけ採取した血液サンプルで正確かつ同時に測定することができる。坑HCVに対するE170/コバスe601アプリケーションの追加は、実験室の効率と利便性の意味で顧客のニーズに応えるというロシュのコミットメントを示す新たな重要な一歩である」と語った。

 エレクシス坑HCVテストは、当該国の規制当局の認可によって国際的に利用することができる。

 ▽ロシュについて
 スイスのバーゼルに本社を置くロシュは医薬品、診断の分野で世界をリードする研究重視の健康管理グループのひとつである。世界最大手バイオテクノロジー会社、病気の早期発見、予防、診断、治療用の製品、サービスを革新する企業として、同グループは幅広い前線で健康と生活の質の向上に貢献している。ロシュはがんと移植用の生体外診断薬と薬剤の世界リーダー、ウイルス病薬の市場リーダーである。同社はまた自己免疫疾患、炎症、代謝障害、中枢神経系疾患などその他の主要治療薬分野で活発に活動している。2007年の医薬品部門の売上高は368億スイス・フラン、診断部門の売上高は93億スイス・フラン。同社はジェネンテック、中外製薬の過半数持ち分所有など、多くのパートナーと研究開発協定、戦略提携関係を結んでおり、2007年の研究開発投資は約80億スイス・フラン余り。グループの従業員は世界で約7万9000人。詳しい情報はwww.roche.comへ。

(共同通信PRワイヤー)


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