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米オーチス・エレベータ社が超高層ビルで1000万ドル強の契約獲得

 【ファーミントン(米コネティカット州)19日PRN=共同JBN】ユナイテッド・テクノロジーズ社(NYSE:UTX)の1部門であるオーチス・エレベータ社は、カナダ・トロントのランドマークになる60階建てトランプ・インターナショナル・ホテル&タワーにエレベーターを納入する1000万米ドル強の契約を獲得した。

 トランプ・インターナショナル・ホテル&タワーは、完成するとカナダで最高層の居住用ビルになる。この建物は261の豪華ホテルのコンドミニアム、118の居住用コンドミニアム、コンシェルジュが常駐する31階のスカイロビーが目玉である。
 プロジェクトの共同デベロッパーであるタロン・インターナショナル・デベロップメント社のバル・レビタン社長兼最高経営責任者(CEO)は「オーチスのような世界的リーダー企業を仲間に加えることを誇りに思う。豊かな経験と革新的な技術を有する同社は、われわれが当社の不動産に期待する基準を満たすことができる唯一のエレベーターメーカーだ」と語った。

 オーチスはギア付きとギア無しのエレボニック(登録商標)411とGen2(登録商標)で構成するエレベーターシステムを提供する。ギア無しエレベーターは従来の運転システムよりもエネルギー効率が最大50%優れており、一方、Gen2システムは従来システムよりもエネルギー効率が最大50%優れ、形状が70%小型化されている。さらにGen2システムにはその他の多くの利点がある。フラットなポリウレタン塗装のスチールベルト・ギア無しの機械は追加の注油をまったく必要としないため、環境を汚すことが少ないシステムになっている。特許を取得したフラットベルトの駆動技術は振動をほとんど除去するので、エレベーターに乗る人に円滑で静かな乗り心地を提供し、全体の快適さも向上する。フラットベルトはエレベーターシステムの一層のコンパクト化を可能にし、機械室の必要性を無くし、建築デザイン面での柔軟性を高める。

 また、オーチスはビルのスタッフがインターネット接続しているどのコンピューターからでも運転上重要なあらゆるエレベーターの機能を監視、制御、報告、管理できるウェブベースのアプリケーション、EMSパノラマ(商標)システムを提供する。このシステムを利用してビルのスタッフは、エレベーターの性能、セキュリティー、トラフィックパターン、重要な装置の事象、その他多くの重要な機能を監視できる。

 オーチスのアリ・ブースビ社長は「われわれはトランプ社の不動産で大きな成功を収めた歴史を持っており、このランドマークプロジェクトで当社の先端技術と環境に責任を持つ製品が選択されたことを喜んでいる」と語った。

 トロントのトランプ・インターナショナル・ホテル&タワーはドナルド・J・トランプとタロン・インターナショナル・デベロップメント社の合弁事業である。トロント金融街中心部のベイ・アンド・アデレードの角に位置するこのタワーは超豪華な生活を象徴し、トロントで購入できる唯一の五つ星のホテル・コンドミニアムを目玉としている。ビルの設計は有名なトロントの企業ジードラー・パートナーシップ・アーキテクツが担当した。

 オーチス・エレベータはエレベーター、エスカレーター、動く歩道など人員移動製品の世界最大のメーカー、メンテナンス会社である。本社は米コネティカット州ファーミントンにある。世界の従業員は6万3000人で、200以上の国・地域で製品、サービスを提供し、世界で160万基のエレベーター、エスカレーターのメンテナンスを行っている。米コネティカット州ハートフォードに本社を置くユナイテッド・テクノロジーズは多角化企業で、ハイテク製品・サービスを建築、航空宇宙業界に提供している。

(共同通信PRワイヤー)


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