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概要

ねじ関連辞典

面取リめんとり(rounding)面と面のマジワリの角(かど)に,斜面または丸ミをつけることをいう。この目的は角に応力の集中することを緩和し,または,ハメアイを容易にし,さらには作業者の傷害の予防になるなどである.焼付やきつき(seizure)軸と刺1受などのすべり而で,摩擦による温度上昇に伴い,金属の一部が溶融して相乎の表而に粘着すること。油圧式ゆあつしき(oil pressure type)ポンプによって作動油を加圧して送り出し,絞り弁を通してシリンダ(またはオイルモータ)に入れ,工作機械を運転するものである。送り込まれる油の量を絞り弁で加減することによって,工作機械の運転速度を全負荷のときでも連続的に変化させることができる.逆転のときでも衝撃および振動のない静かな運転ができるなどの特長をもっているので最近非常に利用されるようになった.油圧式転造盤はこの原理を応用したものである。ラツピング(lapping)工作物と工具(ラップ)との間に,微細な粒子(ラップ剤)を入れ,適当な圧力の下にそれらに相対運動を与え,ラップ剤粒子の切刃によって工作物を微少量つつ削り取って,工作物表面をなめらかに仕上げ,形状,精度,寸法精度を向上する精密加工法の一種.作業方法によってハンドラッピングと機域ラッピングに大別される。リーマ通シり一まとおし(reaming)きりもみした穴をさらにリーマという工具で正確に穴をあける加工法.限界ゲージ方式には欠くことのできないもの。手または機械によって穴の中へ回転送リされる。欠点はビレをおこしやすいことと,穴内面に変質層のできる傾向のあることである。流断型切削りゅうだんがたせっさく刃物で素材を切削する場合,スクイ角が大きく切込の小さい時は,刃物が進むにつれておしのけられた素材は次々に連続的に辷リが起り,切削は長く連らなって,流れるように出てくる.このような削リ方を流断型切削という。冷間圧造れいかんあっぞう(cold heading)常温で塑性加工により,ネジ頭またはナットブランクを作ること。冷間加工れいかんかこう(cold working)金属の再結晶温度以下において行う加工をいう。冷間加工を行えば再結晶が起こらないから,材料は加工とともに硬くなる。再結晶温度以上における加工を熱間加工(hot working)と呼ぶ。裂断型切削れつだんがたせっさくスクイ角が小さく切込の大きい場合刃物の前面に押しつけられた素材は耐えかねて勢断を起すと同時に,刃物の前方に向って裂面があらわれ,その裂目は予定切削深サよりも深いところまで達することが多く,この裂目が大きく発達した時,急に切削となって素材から離れる.このような切屑は途切れとなって厚ミも一定しない.このような削れ方を裂断型切削という。