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概要

ねじ関連辞典

5.ネジ加工用語アラサ(roughness)小さい聞隔でおこる表面のデコボコ。JIS規格ではデコボコの頂点と底点の間隔をミクロンで示した数で表わし例えば12S,50S等と呼ぶ。ガラカケ(tumbler)冷間成形を行った半成品または成品の多少のバリを除くためにタンブラーにかける作業。構成刃先こうせいはさき(built up edge)切削中の刃先をさらに細く観察すると刃先に切刃と別に非常に硬い物質が附着し,これが時間と共に,生長,分裂,発生を繰返えす。これを構成刃先という。構成刃先が出来ると,切削はもっぱらこれが受持ち,本来の刃先は保護されるが,素材は予定した切削深サ以上に切込まれ,構成刃先の脱落と共に復旧するから,切込が,.絶えず変化し,その脱落したものの一部が,素材の加工面に埋め込まれて残り,仕上面はきたなくなる.仕上削りしあげけずり(finish cut)良好な仕上面と,正しい製品寸法を得るために行われる最終工程の切削をいう。一般に切込を少なくするので,素材から荒削リにより大部分を削りとってのちに仕上削リを行う。絞りしぼり(contraction of area)材料の延性,展性を示すもので,その値は引張試験において試験片が伸びるとともに,その横断面積が縮小せずに破断するとき,破断面またはその近傍に現われる。断面減少の最大量と原横断面積との百分比で示され断面縮ミ率とも呼ばれる。絞リは伸ビとともに材料の展延性を示す尺度として,機械的性質を表わす重要な1項目。(ネジ加工の場合ボルト軸絞リの項参照)心出シしんだし(centering)工作物または工具の中心線を機械の回転中心に合せることが元来の意味であるが,さらにひろく本体と対象物の基準線を合致させる操作を一般的にいう場合がある。据工込ミすえこみ(swaging)材料をパンチとダイスによって圧縮成形する作業をいう。スリワリ(slotting)スリワリ盤を使用してネジ頭のスリワリミゾを加工する作業をいう。精度せいど(accuracy,precision)一つの量を測定した場合,測定面のカタヨリの小さい程度を正確さ,母標準偏差の小さい程度を精密さといい,正確さと精密さを含めて精度という。精度を数値的に表わすには,最大誤差の値を用いる場含とその被測定量に対する百分率を用いる場合とがある。計測器などの機器の精度というのは,一定の状況のもとでその機器を用いて測定などしたとき避けられない最大誤差を意味している。青熱脆性せいねつぜいせい(blue brittleness)鉄鋼を加熱した場合200℃附近では常温の場合よりかえって弱くなり,伸ビは減少する性質があるが,この温度附近では青色の酸化膜を生じるので,この現象を青熱脆性という.切削せっさく(cutting)切削とは金属を刃物により所要の形状に削成する作業をいい,タガネ,キサゲ,旋盤,平削盤,形削盤,フライス盤などによる作業はすべてこれに属す。切削速度せっさくそくど(cutting speed)刃物の削る速度を切削速度という。普通m/毎分であらわす。直径Dmmの素材を毎分n回転で旋削するとき切削速度