ブックタイトルねじ関連辞典

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概要

ねじ関連辞典

二重価格制にじゅうかかくせい1同一の品目について国内で販売する価格と海外へ売る価格とが違う場含その品目には二重価格があるという。普通は輸出価格の方が国内価格より安く、これが原価を割っているとみられる場合には出血価格という。国内向けと海外向けでは品質や規格も違うことも多いので簡単な比較はできない。2わが国の米価は、割高の生産者価格と割安の消費者価格の2本立てになっており、食管会計の赤宇を一般会計で穴埋めしているが、この制度をいう。二重構造にじゅうこうぞう二重構造とは、ひとくちでいえば、日本経済には近代的分野と前近代的分野とが不可分の関係で並存していることをさす。この構造は戦前から日本資本主義の特徴であった。一方には近代的に発展した財閥大企業があり、他方その底辺には、それに隸属する膨大な中小企業群と、前近代の色彩の濃い零細農民があった。この構造は、戦後も、多少変わっても根本的等には変化がない。一方にはオートメーションを駆使する欧米先進国なみの近代的独占企業がある。そこでは従業員も大労働組合に組織されており、賃金水準も比較的高い。だが他方その底辺のほうは、設備も技術も昔ながらの手労働で、いわばその日暮らしの生産的企業がおびただしく群生し、大企業に支配されながら共倒れ的競争をやっている。ここでは従業員は組合もなく、賃金も極度に低く、雇用関係も前近代的である。戦後の経済発展の近代化のなかでこうした二重構造、頂点と底辺への分極化が目立ってきた。付加価値ふかかち企業において、その売り上げのうちから機械の減耗をおぎなう経費と、他より買い入れた原料や燃料の費用を差し引いた残りの部分は、その企業が労働者の協力を得て新しくつくりだした価値に相当し、これを付加価値という。したがって付加価値は人件費、利子、利潤の合計といえる。付加価値を経済全体について合計したものがフローとしての国民所得である。なおこれは純付加価値であり、粗付加価値は、純付加価値に減価償却を加えたものである。不況力ルテルふきょうかるてるある商品の価格が平均生産費を割るため企業の経営が困難となる場合、これを乗り切るために業者が結成するカルテル。わが国の独禁法では合理化で切り抜けられないと認められた場合、公正取引委員会の認可を得て結成できることになっている。