ブックタイトルねじ関連辞典

概要

ねじ関連辞典

回復かいふく(recovery)冷闘塑性変形によって生じた内部応力が,低温焼鈍操作の結果として除去されることをいう.回復が起る程度の加熱の場合は,冷闘加工は実際上,その結晶組織や強度を殆んど変化しない拡散焼鈍かくさんしょうどん(diffusionannealing)成分の偏析を拡散によって均一にするためAcまたはAcm以上の適当な高温度に長時聞均一加熱した後冷却する操作をいう。焼きナラシの際に用いられる冷却方法。完全焼鈍かんぜんしょうどん(full annealing)完全焼鈍の加熱柵度は亜共析鋼の場含はACs+50°C,過共析鋼の場合はAc1+50°Cが適湿であって常温までを徐冷する。急冷きゅうれい(quenching)高温度から急速に冷却する操作をいう.急冷には油,水,氷水,食塩水などに浸漬することが行なわれる空冷くうれい(aircooling)加熱された鋼を静かな大気巾で放置しながら冷却する操作をいう.焼ナラシの際に用いられる冷却方法恒温焼鈍こうおんしょうどん(isothermalannealing)鋼の軟イヒを比較的短時間に行なうためにAc3・またはAcユ以上適当な温度に加熱した後,Ac1以下の比較的急速にパーライト変態の進む温度に急冷し,その温度に保待して,オーステナイトを軟質のフエライトと炭化物との集合物に変態せしめる操作をいう恒温焼ナラシこうおんやきならし(iSOtherma1:POrmaliZing)オ一ステナイトからAr1変態点直上の温度まで冷却し,この温度に恒温保持してオーステナイト→パーライト変態を完了させる熱処理.変態終了後は常温までを空冷する.通常の焼ナラシ方法より操業時閥が短かく,歪ミも少ない恒温焼ナマシこうおんやきなまし(isothermalannealing)ナーステナイトから粗パーライト変態温度まで冷却し,この時間に保持後常温までを空冷する焼ナマシ作業.普通の焼ナマシより操作時間が短かく,熱効率も良好光輝焼鈍こうきしょうどん(bright annealing)光沢ある鋼の表面をそのままに,鋼の酸化脱炭を防止しながら焼鈍することで,適当な還元性または巾性雰囲気の炉中で加熱冷却する操作をいう・