ブックタイトルねじ関連辞典

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概要

ねじ関連辞典

赤熱脆性せきねつぜいせい(red shortness)赤熱状態で示す鉄鋼の脆性.鋼中のSは通常MnSで存在するが,Sが多くMnが少ない場合,硫化鉄(FeS)を成生し,これが鋼粒子の境界に網状となって分布されるための現象.高温脆性ともいう.鋼中のS含有量は低いことが望まれるゆえん繊維組織せんいそしき(fibrous structure)鋼線のように一定方向に強く加工すると各結晶粒子が張力の方向に並ぶようになり,繊維状の組織となる.繊維方向には強いが,その直角方向には脆くなる.再結晶温度(約450°)以上に加熱することによって,標準組織に直すことができるソルバイト(sorbite)マルテンサイトをやや高温度(約600°C)に焼戻して粒状炭化物を成長せしめたフエライトとセメンタイトの機械的混含組織をいう.この場合炭化物は率約400倍以上の顕微鏡下で認められる.また,連続冷却時の微細パーライト組織にもこの語を用いる.マルテンサイトより軟かいが,強靱で,衝撃値が大で低温時においても脆くならない.各種構造物,バネなどはこの組織で使用されるトルースタイト(troostite)マルテンサイトを約400°Cに焼戻して生ずる極めて腐食されやすいフエライトと炭化物との混合組織をいう.パーライト,ソルノミイトより硬くマルテンサイトより軟かい,二次硬化にじこうか(secondary hardening)合金鋼を焼戻して得られる硬度が,それよりも低い温度られる硬度よりも大となる現象をいう.ハイスなどは二次硬化を大きく示し,その温度が約600°Cで比較的高いところから高速切削性があるのでその名がある熱効率ねつこうりつ(thermal efficiency)機関やタービンで発生した仕事と,そのために消費した熱エネルギーの比をいう熱単位ねったんい(heatunit)熱量の単位で,わが国ではkca1の単位を用いる.kca1・は1kgの純水を15°Cの付近で1°C加熱するに要する熱量である.これに対し英米ではtu(英熱単位)を用い,これは1tbの純粋の水の温度を10°F高めるに要する熱量である・1Btuは0。252kca1に等しい熱伝導ねっでんどう(conductiOnofheat)熱が固体内を伝わる場合のように,物質内部を物質の移動を伴なわず伝わることを,熱伝導という